3年前にワラーチを始めて、ハーフマラソンからフル、そしてウルトラまで、とステップアップ。どれぐらいすると、できるようになるの?どんな練習?
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挑戦していくと、うまく行ったな、と思う時もあれば、失敗したな、無理したな、、と言う時も。
失敗は必ずしも悪いとは限らないだろうし、その失敗で学ぶことができたことも多いかなとも思う。
ただ、失敗の中には、予め知っていれば、避けることもできるかな、ということも。
そこで、ワラーチをこれから始める人や、長い距離に挑戦しようと思っている人、どんな経験が待っているか不安な人もいると思うので、参考にでもなればと、自分なりの経験をまとめてみることにした。
まず今回は、自分のステップアップの道のりを紹介
ステップアップ道のりには、ランニングフォームの変化や注意してきたポイントの変化、練習方法の工夫や変化、ワラーチの工夫などなど色々な視点があるが、細かいところに入る前に、まずは、その1として、ワラーチを履き始めて3年間のステップアップの歴史。どれぐらいの期間で、どれぐらい、できるようになったのか、時間軸で紹介。
ワラーチを始めたきっかけ。
シューズでのステップアップ
2011年1月に一念発起して47歳でランニングを開始。膝などを痛めながらもなんとか練習を続けて12月に初めてハーフマラソン参加。
1年半して、2012年の10月にフルマラソン初挑戦、なんとか完走。
そのシーズン終わり、走り始めて2年で、無事サブ4達成。
そしてなんとランニングを初めてわずか2年半、2013年10月、無謀にも友人の誘いに乗ってウルトラマラソン100km(能登珠洲)に挑戦。50歳の誕生日直前、40歳台の締め括りに、と。そして、制限時間ギリギリ完走!以後、ウルトラマラソンの魅力にはまり始めた。
ハーフやフルに出ながらも、2014年、阿蘇カルデラ、2016年壱岐ウルトラを走ってきて、2017年。走り始めて6年で、ついに橘湾岸スーパーマラニック173kmに挑戦。30時間以上かけながらなんとか完走。
6年経って、ちょっと考え始めた
この辺から、色々考え始めた。ウルトラを走っていても30kmぐらいからは、歩きと走りの交互。ウルトラの走り方とはそんなものだろうとも思ったり。毎回、制限時間ギリギリ。自分レベルはそんなものかな。
きつさ、と言うことも大きいが、ウルトラでは筋肉、関節が持たない。最後はボロボロで、痛さとの戦いになる。173kmでは、つくづく思い知らされた。まあ、これが自分のランニングの才能、能力だろう。
でも、まわりには、延々と走り続けられる人がいる。最後まで走っても、平気とは。え?何なんだろう。
筋肉は、それなりの練習で鍛えるしかないのかもしれないが、聞くとそれほど強度が高い練習をしているわけでは無い人もけっこう居る。第一、それほど筋肉がなくてスリムな脚の人が、平気で走って、完走の翌日も平気で歩いている。
それに、関節の痛さ。関節なんて筋肉と違って鍛えようがない。もともと違う種類の関節って、あるの?
さらにさらに、いつも、苦しまされる足のマメ、、。これは、どうしようもないものではないの?などなど考えていると、、
いやー、これは、やっぱり走り方、フォームだろう。負担のない走り方をできるようにならないといけないのだろう、、と。
もちろん、それまでもフォームはいろいろと試行錯誤しながら6年間作り上げてきた。だいぶマシにはなっているはず。でも、確かに、マラソン大会のオールスポーツなどの写真を見ると、うーん、上手い人とは、なんだか違うなあ、、と。
ワラーチとの出会い
そこで、色々ネットで探してみたら、裸足ランニングやワラーチを発見。さすがに裸足はためらわれたが、ワラーチならどうかな、、と。
ランニングを始めて6年半。53歳で、ついにワラーチに挑戦してみよう!と、成りました。
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2017年8月25日、ワラーチで朝ランの始まり始まり、、、。
ワラーチ練習後のステップアップの道のり
辛い経験、その1
2017年10月の壱岐ウルトラ。ワラーチで練習し始めて1ヶ月。もちろん、まだシューズで参加。でも、これが辛い体験(台風の中、と言うこともあるが、、)。ワラーチになってフォームを試行錯誤中というのがいけなかったみたい。
この3年ぐらいは、もう関節などを強く痛めたりすることはなくなっていた。もう、マラソンの足も出来上がった、、と思っていた。ところが、ワラーチで感じたことを生かしながらフォームを変えていたため(今から思えば、そんな走り方じゃ、痛めるの当たり前でしょう、、というフォーム)、変に負担がかかってしまっていて50km手前から、右股関節と右膝関節に激痛。以前から時々発症していた、腸脛靭帯炎!走れなくなった。
歩いたり、キロ8分30秒で走ったり、で、なんとか制限時間1分前にゴール。そして、この無理がたたってしばらくゆっくりしか走れないように。ただ、なぜ痛めたか、、を知るのに、大きな経験だった。
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と言うことで、ワラーチを始めてしばらくは、要注意ですよ!
辛い経験、その2
11月に、ハーフマラソン(愛媛の伊方・佐田岬)をワラーチで初挑戦。ただ、まだ膝の痛みは残っており、とにかくゆっくりゆっくり。でも、ハーフなら問題なく完走。痛みもなく。
このハーフで大丈夫だった、というのがいけなかった、、。これに味をしめて、、、
12月、ワラーチ暦3ヶ月で、無謀にもフルマラソンをワラーチで初挑戦。那覇マラソン!。これがまたまた地獄を見た。まあまだ膝が完治していないので、どうせゆっくりしか走れないから、と言うことでワラーチで走ったが、ワラーチを始めてわずか3ヶ月でフル、というのは、あまりにも無謀だった。
2-3kmほどで膝の痛みが出始め、キロ8分30秒が痛みの出ないギリギリのスピード。まあ仕方ないか、と6時間の制限時間ギリギリめざして走ることに。
ここで、さらに輪を掛ける大失敗。途中、暑くて足に水をかけた。そしたら、足裏が濡れてワラーチとの摩擦が強くなり、擦れて足裏にマメが、、、。ハーフぐらいで痛くて棄権も考えたが、まあ体はいたって元気なので、、棄権するのもなあ、、と走り続けることに。
ワラーチが乾燥してくると摩擦がなくなって、痛みもさほどなくなりちょっと安心。
35kmすぎ、、あと1時間。足裏も大丈夫。ゴールが見えてきた。安心し始めた、その時に、、
非情の小雨!!!。足裏とワラーチがまた摩擦。そして、、、38kmで、足裏の母趾球の皮が大きくベロリ、、と、剥がれた。
もう走るどころではない。足が痛くて、つけない。嫁さんに電話して、40km地点のモノレール駅にシューズを持ってきてくれーーーーと。なんとか歩き通してたどりつき、剥がれた皮を抑えてテーピングでぐるっと巻いてシューズを履いて。
横で見ているおじさんから、もう制限時間間に合わないですね、、と言われながら。あとは、ダッシュ、、と言いつつもなんとかキロ7分ほど、で、膝と足裏の痛みに堪えながら、、那覇マラソン名物のゴール前関門のギリギリで、なんとか通過!!無事、ゴールのメダルをもらえました。
皆さん、3ヶ月でのフルマラソンは、無謀です。もう少し足裏を鍛えたり、走り方を練習してからにしてください。
しばらく、ワラーチは練習用。大会はシューズで。
と言うことで、ワラーチに慣れるのは、時間がそれなりに必要なんだ。とようやく気づく。
しばらくは、ワラーチは練習に使って、膝も直さないといけないし、フォームも固めて、、と、とにかくゆっくりで距離の練習、、で、しばらくは大会はシューズで。
そして、着々と良い感じで、長い距離がだんだん楽に走れるように。
2018年に入り、4月のジョグトリップで64km, 100kmと、ゆっくりと長い距離をシューズで走り込んで、、、
壱岐ウルトラで一気に開花
2018年10月、ワラーチ始めて1年。リベンジの壱岐ウルトラ!。
ここでワラーチで、、と行きたいところでしたが、ぐっと堪えて、まずはシューズで。前年の痛い思いでもあったので。ただし、シューズは、かなり、うす底のを使用。
練習中から良い感じで走れることは少し実感はしていて、行けるかな、とは思っていた。そしたら、まさに、走っていてもとにかく楽。80km過ぎの急坂は流石に歩いたけど、それ以外は登り坂も含めて歩かずに、トコトコと走り通せた。
11時間57分!!一気に2時間近く短縮。
まあ、確かに朝食抜き、などの他の工夫も功を奏した、と言うこともあるでしょうが、ラクーなランニングフォーム。にたどりつくのに、1年でした。
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そして、ついにウルトラ64kmを初ワラーチ
2018年11月。ワラーチ1年2ヶ月で、ジョグトリップの64kmで、ビブラムの厚い方10mmのワラーチで、初のウルトラ挑戦。ジョグトリップはゆっくり、なので初挑戦にはうってつけ。まあ、ある程度自信はあったのだけど、問題なく、完走。最後までバッチリ走り通して。
100kmウルトラ、ワラーチでの初挑戦
2019年1月、屋久島ウルトラマラニックで、ワラーチで初の100km。
ワラーチ始めて1年5ヶ月。100kmにワラーチで初挑戦。ただ、まだ自信が無かったので、5本指ソックスとシューズをバックパックに入れて。ソールも10mmの厚い方のワラーチ。
前半の長―い登りあたりで足裏にマメができそう、と少し心配になって、20km地点あたりで早々にソックス履いて。でもその後、長―い下りが延々1時間続くところもあったりしたけど、まあ無事乗り切り。結局、マメはできずに無事完走。
ただ、このときの失敗としては、途中で2回も紐が切れた!。その度に結び直して。これが結構時間をとってしまった。走る前に、切そうなところは予めチェックしておかないと、、。
ワラーチで、フルマラソンにガチ参戦
2019年3月、鹿児島マラソン
ワラーチ始めて1年7ヶ月。自信も着々とついてきて、タイムを狙うフルマラソンに、初めてワラーチで挑戦。ビブラムソールは10mmの厚い方。スピードを出すと、足裏とソールの間に少し摩擦が出るので不安を抱えながら走って、、案の定、しっかり足裏にマメが。ただ、3時間34分で思いの外、早く走れて、自信に。
2019年3月、さが桜マラソン
鹿児島で少し自信をつけたので、ビブラムソールは薄い方の7mmのワラーチでフルマラソン挑戦。そして、念願の初サブ3.5達成。足裏も全く問題なし。
ワラーチ始めて1年7ヶ月。ようやく、ここまで辿りつけました。
ガチ100kmウルトラに、ワラーチ参戦
2019年6月、飛騨高山ウルトラ
ワラーチ始めて1年10ヶ月。いよいよ、ワラーチで100kmウルトラ本格参戦。覚悟を示して、予備のシューズは持っていかず。ビブラムソールは厚い方の10mm。アップダウンがかなり激しく、下りも長いのでワラーチで大丈夫か、かなり心配だったが、無事完走!しかも、ここで100km自己ベスト、11時間50分。足にマメもできず。
一つ失敗。70kmほどから延々と続く平坦の歩道、小さな段差につまづいて転倒!。そのとき紐が切れて、紐を通し直して、結び直して、、。10分ほどロス。10分と言えども、キロ30秒速く(キロ6分30秒とキロ7分は結構な差)を頑張ったのが20km分(2時間以上)が無駄になってしまったと思うと、、精神的にもちょっとショック。
実は、シューズの頃は良く転倒していたけど、ワラーチになってから、転倒は無かった。と言うのも、練習では、いつもソールは薄い方の7mmの方のワラーチ。これだと、ワラーチの前が地面の小さな段差に当たっても、ペラっと下にめくれる感じになって、つまづくことはない。しかし10mmのソールは硬いので、ソールの前が段差に当たってもめくれることはなく、シューズと同じように、そのままつまづいてしまう。疲れて、つまづく可能性が高くなるウルトラでは、やっぱり7mmの方がいいのかな、、と。
2019年9月安芸太田しわいウルトラマラソン
ワラーチのソール、薄い方の7mmで、初のウルトラ!そして、マメもできず無事完走。ここまで2年。ようやく、ワラーチでしっかりと走る自信がつきました。長かったのか短かったのか。
ただし、まだまだ難関が。この安芸太田ウルトラ。前半に7kmぐらいトレイルがある。かなり石ころが多く、うす底のワラーチではかなり苦痛。そっとそっと走ってゴボウ抜かれ、、状態。抜かれるだけではなく、体幹もかなり使ってしまって、前半で疲労がかなり溜まってしまった。
でも、、ここをワラーチで平気で走っている人がいる。それに、ネットで見てみると、裸足でトレイルを平気で走り抜ける人も。ソフトな着地を身につけるには、まだまだ修行が必要だ、、と実感した、大会でもあった。
その後は、
2020年に入り、ハーフをワラーチで1時間31分。
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ジョグトリップの130km大村湾一周、20時間も薄い方のワラーチで全く問題なし。
今となっては、シューズで走るのが怖くて、ワラーチのみです。
シューズで100kmとか走る人が信じられません。シューズでそんなに走ったら、靴の中でマメが痛いでしょう?関節がいたいでしょう?そんなフォームでそんな着地で走ったらきついでしょう?
結果:ワラーチでいつからマラソン走れるのか。自分の経験としては、
フルマラソンをなんとか走れるようになったのが1年(3ヶ月は、明らかに無理)、しっかり走れる、となったのは、1年半。
ウルトラは、1年半ぐらいでなんとか。2年で自信を持って走れるようになった、というステップアップ道のりでした。
番外編、辛い体験その3
慣れてくると、ウルトラは走るスピードが遅いので、ワラーチでも足裏には優しく、これで走ろう、というハードルが低くなってきた。今となっては、ワラーチは、フルマラソンよりもウルトラマラソンに向いているかな、と思ってきた。
むしろ、フルマラソンの方がスピードを出す分、ワラーチが難しい。疲れると着地がどうしてもソフトにいかず、少し滑る感じになって、難しい。
2020年2月の北九州フルマラソンでは、サブ3.5では走れたものの、雨の中ということもあって足裏とワラーチ底の摩擦が強くて、擦れてマメが。32kmほどで、親指裏の皮がまたまたペロリ、と剥がれた。
このゴール後の写真。左足の親指、ペロリと剥けた皮がついているのが写ってる。
ということで、まだまだ練習が必要。ソフトな着地、より優しいフォーム。その会得を目指して、今は練習はもっぱら裸足ランニング、にたどり着いています。
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以上が、ワラーチ、ステップアップの道のり、、、
というのが、ワラーチでフル、ウルトラを走れるようになった、自分の歴史です。
参考になれば。
経過中に気がついて工夫して行ったフォームや練習方法、ワラーチの工夫などは、また、そのうち。
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