さが桜マラソン、裸足で走ってみた。

裸足ランニング。

今年2024年の、さが桜マラソン。ロードでは初となる裸足フルマラソンに挑戦してきた。



これまでの裸足ランニング、大濠公園でフルマラソン、そして100kmを経験済み。ただし路面はタータン様のやさしい路面。

 

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ロードでの再長距離は、練習でハーフ21kmまで。

裸足ランニングをされている皆さん、フルマラソンは当たり前のように完走している。さらには、ウルトラ、富士山、琵琶湖1周200kmなど、、。凄すぎる。

なので裸足ランニングをしている自分としては、挑戦してみなくては、、。

 

さが桜マラソンでの裸足ランって

さが桜マラソンは、毎年出走している恒例の大会。コースはほぼフラット。初のサブ3.5、となる自己ベストをワラーチで作ったのもこの大会。

でも、ここって裸足での挑戦、可能だろうか、、

路面、裸足マラソンに向いているのかな。

そこでブログで経験談を探してみたが、これまでここを裸足で走ったと言うものが見つからない。路面の荒さの情報がない。

思い返してみると、ワラーチでは気にならなかったが、途中周囲が田んぼの中を抜ける区間が長いし、最後の川沿いを走るあたりなど、荒かった様な気がする。

かなり不安はあるが、ワラーチ持参で、弱気で行けるところまで行ってみよう。

 

大会当日は雨

今年は桜の開花は遅れていて、まだ全然開花してない。昨年なら満開の日を過ぎているのに。

天気は予報では大雨。開催が危ぶまれる。

朝の5時にホームページで中止かどうかの発表がある、とのこと。

前日から佐賀に入りコルドリーブスで車中泊。朝5時に駐車場に行くと、係の人がゲートを開けに来た。開催が決定した、と。

さあ、と心を決めて。

8時前に会場へ。

シューズのタイム計測チップは、あらかじめ郵送されてきていて当日の受付は無い。しかし、裸足でも計測可能な足首のチップに変えてもらわないといけない。

大会本部のテントに行ってみると、そこですぐに足首へのチップに変更してくれた。

 

スタート地点へ。

8時30分。サブ4のスタート地点へ並ぶ。ラン友たちを見つけて、裸足の初挑戦などとお話しながらスタートを待つ。

5分前。ワラーチを脱いで、いよいよ裸足に。

不安いっぱい。どこまで行けるか、、

 

裸足マラソン、スタート。

雨はまだかなり強い中をスタート。気温は12-13度ぐらいで、比較的暖かいのがせめてもの救い。

スタートして国道を南下。街中のメインロードだが、予想に反して、早々に路面がかなり荒い!

しばらくして一時的にスムースな道もあったが、佐賀城を周回する路もそこそこ荒い。

足裏温存しながら、キロ6分半ぐらいを目安に走る。荒いところは慎重にペースを落として。

足裏に優しいスムースな白線を走る「白線流し」をできるだけ、と思うが、なかなか良い白線が続くところも少ない。

スタート地点にもどる10km近くで、足裏はかなり辛くなってきた。街中でもこれでは、先が思いやられる。

その先で、街を東へそれて右折する。さっそく、極端な荒い路面!やばい。

ときどき少しマシな路面もあるが、その先、両脇田んぼの区間へ。やっぱり道はかなり荒い。

周囲のランナーや応援の方々から、裸足!と驚かれ、「大丈夫ですか、痛く無いですか、」と聞かれる。

その応えは、もちろん

「痛いです」

 

どこでワラーチを履こうか

なんとか21kmハーフを通過。この先は裸足自己最長。これは25kmぐらいが限界かな、、。

どこからワラーチ履こうか、などと考えながら進む。

25kmを通過。もう少し行けそう。折り返しの吉野ヶ里公園までかな、、。

吉野ヶ里公園に入る。

雨で、コースの一部は池、の状態。シューズの皆さんは、もうグショグショ。が、自分はどうせ裸足なので、安心してビチャビチャと水に入りながらつっぱしる。裸足のメリットを満喫!、せっかくなので、もう少し裸足で走ってみよう。

エイドの、そうめん、いちご、相当、美味かった!!。

 

タイムを完全にあきらめる。

吉野ヶ里を出ると折り返し。今来た道、あの荒い路面をまた走るのか、、と気持ちが暗くなる。

ここで気持ちを完全に切り替えた。タイムは完全に諦めよう。

一応、5時間以内を目標に走っていた。が、、、

裸足で琵琶湖1周200kmを最近走ったランナーがいて、facebookで応援しながら感動した。それを思い出し、ペースを落としてゆっくりで良いので、やっぱり完走を目指してみよう。

幸い、足裏にまだマメはなさそう。フォームをいろいろ変えて工夫しながら、タイムは6時間以上かかっても良いから、、、。

道の荒さへの気持ち、頭の中の発想も、切り替えた。

荒いアスファルトは、それが「普通」区間。少しスムースなところがあると、それは「ラッキー」区間。で、極端に荒いところは「しかたない、、」と。

歩道へエスケープ

30kmあたりのスライド区間やその先、「しかたない」区間。まともに走れん、、

と思っていたら、ふと見ると、歩道がやたらスムースなアスファルト

ラッキー、とそちらを走ることに。ただし、歩道なので、小石が多い。ある程度は避けるが、実は裸足にとって、この小石が「まきびし」となり、それはそれでそこそこ痛い。ただ、まあこちらの方が、まだまし。

下手くそな裸足ラン

この辺で、左足の踵あたりの足裏に違和感。見るとマメが潰れている。

裸足なので基本フォアフット着地のはず。しかし少し前から疲労もあり集中力がきれてきて、接地はフォアフットではあるのだけど、その後、踵にガツンと体重が乗る様な少し衝撃がかかる走りになっていた。

かかとにマメができるとは、なんと情けない。

まあ皮は剥けてなさそうなので、そのまま。踵に衝撃を与えないように、注意しながら走る。

この辺のペースは、路面が荒いと、走っているのにキロ10分前後になってきた。頑張っても9分30秒。歩く人と同じペース。走っている人にじゃんじゃん抜かれる。

ただ、路面スムースなラッキー区間になると、この足裏でもキロ7分半ぐらいまでは上げられる。体力的には全然元気。周囲のランナーを抜き返す。

いよいよ川沿い区間

35kmをすぎて左折。路面が不安だった川沿いへ。

いきなり極悪路面!!やっぱり。

まともに歩けもしない。完全に苦行。

ここまで来たけど、さすがにこれはもう無理か、、、

ワラーチに切り替えようか、、と思い始めたが、先に少しスムースな路面見えた。あそこまで、、

ほっとしてまた頑張るが、すぐにまた極悪へ。

しかたない、これは逃げの一手。

横の芝生やぐちょぐちょのトレイル歩道を進むことに。ただしこれはこれで、小枝や小石が痛い。

少し路面が良くなると(良いと言っても悪いが)道に戻って、極悪になるとまた芝生を繰り返す。

37kmを過ぎてくる。ここまで来ると、心はカウントダウンを始める。もうこれは裸足でゴールまで行くしかない、と心を決める。荒くても歩きに近い感じにいはなってしまうが、とにかく走り続ける。

エイドの高校生などからの、はだしーーとの若い元気な声援に、なんとかカラ元気で応えながら、、。

最後の苦行

あと2kmを過ぎて、川沿い区間終了!

やった、、あとは国道!下り坂区間へ!

とホッとしよう、、と思ったら、、、

え?

なんと道が最悪。ここに来て、本当に最悪の路面。針山みたい。なぜ?国道でしょ?

痛くて足を路面に着くこと自体が苦痛。激痛!ここまで来て、なぜ??

さすがにここまできてワラーチは履けない。なんとかソットソット足踏みに近い走りで、、、で苦しみながら坂を下って、、あと1km。

競技場への公園の区間へ左折。路面はソフトなタータン。ようやくホッと。その先のコンクリートもスベスベ路面。もう足裏は心配しなくても大丈夫!

一気にペースアップ!

さが桜マラソンを裸足ランニング

裸足完走も確実になってきて、顔もようやく笑顔!ゴール前のたくさんの応援に、これまでの無理矢理の笑顔ではなく、自然な本当の笑顔へ。

競技場へ入り、ゴール!!!

やった!!!

5時間51分。

最初目指した5時間には全然なタイムだけど、途中6時間は切れないようなペースだったので、なんとか頑張り、満足の納得タイム。

 

ゴール後、

ホッと、競技場の芝生に座り込み足裏見る。と、、あら?全然大丈夫。

フォアフットの着地部分、荒いロードであれだけ痛かったのに、、。ヒトの足裏って、やっぱりすごいなあ、、。

ただ、左の踵だけ、やっぱりマメが潰れてる。これはまだまだ修行が必要だ。

 

ワラーチ履いたら、足裏は痛みもなく、歩いても全然大丈夫。足の筋肉疲労はほぼないし(裸足では足の筋力も使えない走りなので)、ペースもゆっくりだったので、体の疲労感もあまりない。

と言うことで、競技場を出て嫁さんと合流して、佐賀のま新しいアリーナの出店をしばらくウロウロ。ビールや、有明海ののりなどを買いながら。

 

と、まあ、結構辛かったけど、なんとか裸足フルマラソン、コンプリート!

ちなみに、さが桜の路面は、あまり裸足ランするには向いてなさそう。ハードルは高めだったのかも。

でも、他のところを走ったことがないので、比較はできない。もしかすると、どこでもこれぐらいは普通なのかなあ。

 

雨の中、開催して頂いた大会関係の皆様、あと、雨の中を精一杯応援していただいた、ボランティア、そして沿道の皆さん、本当に有り難うございました。

そして、こんなバカな挑戦を見守って、雨の中応援してくれた嫁さんに、感謝。