ワラーチでウルトラマラソンが走れるようになるまで。その3、フルマラソン編

ワラーチで練習し始めると、おそらく多くの人がまず考え始めるのが、これでフル マラソン走れないかな、、と。

で、実際、どうか。

完走をめざす、という事ならば、ハードルは低い。結構、大丈夫。

でも、やっぱり難しい。上手く走る、速く走る、は、ハードルは、たぶん高い。天井が見えない、、、。

ワラーチで那覇マラソン

 

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まずは、完走をめざそう!

ゆっくりフル マラソン。とりあえず走る、と言うなら、1年も練習すれば大丈夫。もしかすると半年ぐらいでいいのかも。

ポイントは2つ。この6ヶ月から1年の期間、ある程度の慣れというのが必要なのは、一つは、足裏の強化、もう一つは、走るフォーム。

まずは、足裏の強化がある程度必要。

シューズの頃は、皮膚は薄いし、皮膚のすぐ向こうには骨がある、という感じだった。

足裏がワラーチに慣れてくると、足指の付け根付近の皮膚の皮が厚くなってくる。手でいうタコができる、という感じ。これは、まあ予想はしていた。

そしてそして、もう一つ!これが面白い。皮膚と骨の間にクッションができてくる。肉球みたいな。まあ犬や猫のような立派で、ふわふわの気持ちのいい肉球、というわけにはいかないが、押すとプニョプニョして柔らかくて気持ちがいい。

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そうか、人間も動物なんだ、、と気付いた。考えてみれば、人間以外の動物は靴なしで普通に歩いたり走ったりしている。人間だって、ちゃんとそれができるようになっているんだ、、と。これが出来ると、長い距離走っても、大丈夫な状態に。

そして、走るフォームの習得

シューズと同じフォームでは衝撃が強すぎて、何時間もはとても走れない。なので必然的にフォームを変えていくのだが、これがすぐに上手くいくとは限らない。自分は結構時間がかかった。

 

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試行錯誤をして、1時間程度は楽に走れたので、これがいいフォームなんだ、掴んだ!と思っていたら、2時間ぐらい走ると痛む場所が出てきて、実はそこに負担がかかるダメなフォームだったと、いうことも経験した。これは、すぐに良いフォームになる人と、何度も修正が必要な人がいるだろうし。なので、個人差はあるだろうが、ある程度の期間が必要。

そして、その新しいフォームでは、今まであまり使っていなかった別の筋肉を使ったりすることもあるので、そこがある程度鍛えられる時間も必要。ふくらはぎ、、は、腓腹筋とヒラメ筋があって、と言うのは知ってはいたが、区別はできないものだと思っていた。ワラーチを履いていたら、ヒラメ筋が分厚くなってくる、、と言うのに気付いた。

s-body.biz

ヒラメ筋の上に左右ふたコブの腓腹筋がちょこりん、と載っている感じに。横から見ると、分厚いヒラメ筋が、縦筋に見えるように。特に裸足ランをしだしてから、これが顕著になってきた。ワラーチで長い距離を走っている人を見ると、みんな同じようなふくらはぎをしている。横から見ると、この縦に走る筋肉がくっきりと見える。

 

と言う感じで、20kmぐらいをワラーチで走っても、足裏やふくらはぎにダメージが残らないようなぐらいになれば(自分は6ヶ月ぐらいかかったか)、準備万端。フルマラソンへ挑戦!

 

ワラーチで、2019久米島マラソン

スピード出してPB更新へ

ワラーチに慣れてくると、シューズより速いタイムで走っていても息が上がってこない。フォームが良くなって負担が減るのだろうな、と思う。これがとっても気分がいい。

楽に走っているつもりでも、ガーミンを見るとシューズの頃より、キロ10秒以上は速いスピードが出ている。以前の様な、マラソンに向けてのゼーハーした練習をしていないのに。

なのでPB目指してスピードをさらに上げるのが楽しくなってくるのだが、、、それはそれで、なかなか難しい。

2019さが桜マラソン、ワラーチでPB

 

またフォームの試行錯誤が始まる。シューズの頃とかなり感覚がちがうので、新しい感覚を探すしかない。

そして、足裏にも負担が。スピードを出すと、それだけ接地の衝撃も強くなるので、足裏への負担も大きくなる。足裏の皮をさらに強く、と言う面も少しはあるが、それよりもいいフォームにして、接地の負担を軽くしないといけない。衝撃を軽く、そして摩擦を軽く。真っ直ぐ上からふわっと着地。しかもこれをスピードを出してもできるように。

そのプロセスの中で、自分は裸足ランを取り入れ始めた。最初は、それで足裏の皮膚の強化を、と思って始めた面が大きかったけど、やってみると、裸足は痛いので、衝撃を軽く、と摩擦を軽く、の習得のための意味の方が大きいな、と気づいてきた。それで、マンサンダルを取り入れて、、、。

その結果、今の方法、裸足ランと「ゆるふわ」のワラーチの2本立てでの練習に、行きついている。

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ハーフは、1時間31分。PBを一気に4分以上更新。後半でもキロ4分で走れたし、いい感じに。

それで、前回のフルマラソン、北九州マラソンでは、3時間20分切りを目指して、、と、前半からいい感じで入っていたら、この日は雨。濡れると、足裏とソールの摩擦が強くなる。わずかなズレがフルではダメージに。ということで32kmで、親指足裏の皮がベロリ。

2020北九州マラソン、ワラーチ

まだまだ、安定した走りには課題が多い、、。

と言うことで、フルマラソンはスピードがいるだけに、ワラーチを極めるのは、なかなか難しい、、。現在も、試行錯誤中、、。

 

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ということで、ワラーチでフルマラソン

ワラーチでは、楽に走れるフォームになるので、確かにウルトラにいいな、とは思うのだが、同時に、楽に走ってもスピードが出るようになってくるので、どうしてもフルマラソンもPBを狙いたくなる、、。

としていると、さらに、いいフォーム、というか、いい接地が要求されてきて、それを目指して、なかなか難しい。

そして、これがさらにワラーチの楽しさでもあるのだろうな、と思う。