ワラーチの初心者が、おそらく悩むだろうな、と思うこと。鼻緒が痛い、ふくらはぎが痛い、などなど。
ワラーチを3年。色々悩んで、そして乗り越えてきた自分の経験が参考になれば、と思い、項目ごとにまとめてみた。
まずは、鼻緒が痛い。
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鼻緒が痛い
初心者がまず最初にぶち当たる可能性がある壁、が、鼻緒が痛い。
そしてワラーチを履いていて、聞かれる質問で一番多いのも、これ。「鼻緒は痛く無いの?」
ただ、この鼻緒が痛い、にも、2種類ある。
一つは、初心者がワラーチを履いて走り始めてみると、とにかく鼻緒がガシガシ食い込んで痛い。
もう一つが、
とりあえず、ワラーチにもある程度慣れてきて練習では鼻緒も痛く無いのだけれど、ハーフやフルマラソン、あるいはウルトラマラソンなどに出始めて、距離を伸ばしていくと、鼻緒に擦れるところが痛い。
この二つを自分は経験したので、どうやって乗り越えたかを説明してみた。
1。ワラーチ初心者の鼻緒の痛み
鼻緒が親指と第2指の間、指の又に、ガシガシ当たって食い込んで痛い。
これは個人差がかなりある。
最初の頃は鼻緒が食い込んで痛かった。と言う人と、最初から全く大丈夫。特に食い込まなくて、1回目から結構普通に走れた、と言う人(家のカミさんはこっち)。
ワラーチを始めた友人に聞いても、かなり差があった。
自分は、前者。とにかく鼻緒が、足を着地するたびに当たって痛い。ゆっくりジョギングも、とてもじゃないが普通にはできなかった。
ネットでは1週間ほどで強く当たらないようになります、、とか書いてあるのを見て、色々走り方を工夫したりしながら様子をみていたが、一向に良くならない。さすがに、ワラーチは自分には合っていないんだと、あきらめ始めた。
が、そうこうしていると2週間ほどして、ようやく大丈夫になった。
結局は必ず色々と走り方を工夫するので、そのうち良い方法、走り方、足のつき方が見つかる。なので、諦めずに少しづつ。
今となっては、以前どうして当たっていたのか、が分からない。どんなフォームで走っていたのだろう。
鼻緒が痛い人が、むしろワラーチ向き
鼻緒が当たって痛い、ということは、接地の時に、足が少し前にずれる、ということ。つまり、接地のたびに少しブレーキをかけている走り方だった人。非効率的な走り方。良いフォームというのは、ブレーキをかけない接地。この差がシューズでは分かりにくいけど、ワラーチでは明確に分かる。
つまり、最初痛い人は、ワラーチの恩恵を一番受けられる人。この痛い人こそが、ワラーチで練習するべき人、ということになる。ブレーキをかけない着地法を会得できる。
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最初は辛いが、なんとか頑張って続けてほしい。自分も、諦めなくて良かった、と今はつくづく思う。
ワラーチに慣れるには時間がかかる。焦らずゆっくり
鼻緒に慣れるまで、ゆっくりしか走れない、と言う期間がしばらくあっても大丈夫。ワラーチ初心者のころは、鼻緒以外のことも、慣れるのに時間がかかることがたくさんある。急にスピードを上げたりしても、「足裏」や「ふくらはぎ」が持たないので、どうせ、ゆっくりと短めの距離、をしばらく続けることにはなるので。焦らずに。
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もちろん、ワラーチとシューズを併用しながら少しずつ練習。ワラーチだけでゆっくり短時間しか走れないと、ストレスも溜まってくるので。たまには、慣れたシューズで思いっきり!
ワラーチの方の工夫は?
ネットを見ると、ワラーチの紐の位置の調整や鼻緒にビニールチューブをかぶせる、などの方法も書いてある。自分も色々やってみたが、どれもダメだった。
そうこうしているうちに、接地が変わってくるのか、当たらないようになってくる。問題は、ワラーチの方ではなくて、走る人、本人、フォームの方。自分が変わるしか無い。
というか、ワラーチさえ履き続けていれば、自然に変わってくるので、心配せずとも大丈夫。
2。距離を伸ばしてきたときの鼻緒の擦れ
練習で距離を伸ばしたり、大会に出て長い距離に挑戦、などをすると、鼻緒が当たるところが擦れて、皮が剝けて痛い!この場合は、足裏というより、指の又の薄い皮膚、や少し上の皮膚。ここは足裏のようには、硬くはなってくれない。なので、擦れていると、かならず皮がむけてしまう。
この対処法は、対症療法、と根治療法がある。
対症療法
まあ、当然ですが、絆創膏。
最初の頃は、5本指ソックス。まあ足裏も自信がなかったので。
ソックスを履かないようになってくると、大会の時は、指の又のところに予め絆創膏(普通のバンドエイド)を貼って、走っていた。
そして、さらに自信が出てくると、絆創膏はウエストポーチに入れておいて、痛くなってきたら、貼る、と言う具合になった。
ワラーチでウルトラに参加している人を見ると、もっとしっかりしたテープを巻いている人も結構多い。
いずれにせよ、ここの皮膚は足裏とは違って、鍛えても厚くはならないので、擦れている限りは、何かで保護するしかない。
根治療法
鼻緒に全く当たらないようになると、擦れないので、絆創膏も必要ではなくなる。
では、どうしたら良いのか。
答えは、マンサンダルのように紐をユルユルにすること。もしくは、練習に裸足ランニングを取り入れる。
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自分は、一旦マンサンダルにして、その効果を実感。ただ、真田紐が好きなので、また真田紐のワラーチに戻ったけど紐はユルユルに。そして、それ以上に練習の大半は裸足ランニング。
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マンサンダルで、鼻緒が擦れなくなるのは、二つ理由がある。
一つは、紐がユルユルなので、指の又や足の背に紐が当たらず、そのこと自体でも皮膚が擦れなくなる。
そして、もう一つ、むしろこちらが重要なのだろう。接地のときに、完全に足を真下に着地できるようになる。ソールが落ちたところに、真上から足も着地。そして、足がソールとずれないようになるので、指の又が、まったく鼻緒にあたらなくなる。
最初からマンサンダル、あるいは今の自分のように紐をゆるゆるのワラーチ、で始めてみるのも良いと思う。慣れるのは、普通のワラーチより少しだけ時間はかかるかもしれないが。まあ、焦らずに少しずつ。それほど難しいものではない。慣れるだけ。
普通のワラーチで、紐で足に縛り付けてしまうと、わずかなズレは許容されてしまう。なので、どうしてもいつまでも鼻緒が指の又に擦れてしまう。
マンサンダルを履いていると、自分の場合は、かなりビブラムのソールの後ろに着地するようになった。なので、ソールの先が余って、1cm以上、切ってしまった。つまり、指の又も、鼻緒の1cmぐらい後ろに着地するようになったので、まったく擦れ無くなってしまった。
ワラーチからマンサンダルに変えた時、最初は衝撃的だった。こんな、紐がユルユルで走れるはずない、、と。ソールのところに自分の足が、着地しない。しかも一定にずれるのではなくて、右に左に、前に後ろに、暴れるようにずれる。当然、鼻緒も指の又に食い込み放題。
でも、それも色々工夫しながら走っているとだんだんズレなくなってきて、2-3週間ほどで、けっこう走れるようになる。これについても、今となっては、なんで以前、そんなにずれていたのかが分からない、というぐらい。
と言うことで、絆創膏を貼ることもなくなってきた。
ウルトラの時は心配なので、念のため絆創膏はポーチには入れている。だた、前回の大村湾130kmジョグトリップの時も、峠道の登り下りもかなりあるコースだったが、絆創膏は必要なかった。
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ハーフの時など、スピードを出して、ハーフ1時間31分、途中、しばらくキロ4分ぐらいで飛ばしたりしたが、鼻緒は擦れなかった。
ということで、根治療法、としては、マンサンダルなどで紐をユルユルとか、練習に裸足ランニングを入れる、などをすること。完全にまっすぐ着地するフォームで走れるようになると、鼻緒は擦れなくなる。
ワラーチにすでに慣れている人にとっては、それほどハードルは高く無いので(最初は、かなり戸惑うと思うが、、)、是非、試してみることをお勧めする。
もちろん、初心者でも、最初からマンサンダル、とっても賢明な、良い選択だと思います。