ワラーチと裸足ランで気付いた、足に負担が少ない、マラソンのための走り方。3つ。

ワラーチで走り始めて3年。出来るだけ効率的に走ろうと工夫しながらも、でも、やっぱりあちこち足を痛めたり。そんな過程で見つけた、ちょっとした気付きから、自分が経験したマラソンウルトラマラソン のためのフォーム改善につながったことを3つ紹介。

中には、参考になる人が居るかも。

2019飛騨高山ウルトラ、ワラーチで

走り方、でこんなに変わる?

裸足でランニングしていると、走り方での足裏への刺激の差がすごく大きいことに気付く。家の前15mぐらいは、殺人的な尖って荒いアスファルトが。ここは、走り始めも、帰宅時も、とにかく痛くて痛くて、仕方がないのでスピードを落として、そっとそっと。

ただ、一回だけ、全く痛みを感じなかったことがあった。裸足で14kmぐらい走って、家に着く1kmぐらい前から、なんだかスムースに走れるな、、と快調に走っていた。そしてその日は、そのまま家の前の荒いアスファルトへ突入。

あれ?全然、痛く無い。今まで痛かった理由が分からない。ぐらい本当に全く痛く無い。何でだろう?

しかし、翌日からは、また痛い。調子が良い時は、痛みが軽い時はあるが、あの日のように、「全く」痛く無い、と言う走りは、その後、まだ経験できない。

この経験で、走り方で、こんなに足への衝撃が変わるんだ、、と実感した。

 

と言うことで、走り方、フォーム改善の参考になった経験3つ。

 

その1。腸脛靱帯炎には、ケンケン

ワラーチで走り始めて、まず最初にはまり込んだのが、腸脛靱帯炎。膝に衝撃を無くそう、と膝抜きのつもりで変えたフォームで壱岐ウルトラに出たら、50kmから大転子の痛みから始まり、膝の外側の痛みへ進行してほとんど走れない状態に。がっつり腸脛靱帯炎。

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

その後は数ヶ月、少しずつ、リハビリ。少し距離が延びると、痛みそうな疼きが始まる。

どうしたのもか、、と思って、まあ少しでも筋力は落とさないように、と、ゆる〜い芝の傾斜を、恐る恐るケンケンで登ってみた。あれ?全く痛く無い。痛み、疼きがでるところに全く力がかからない。ケンケンで、ガシガシ登ってみた。やっぱり痛くない。

何度か確認しながら繰り返していると、ケンケンだと、股関節と膝がまっすぐ曲がるように踏み込むので、大丈夫ということが分かった。今まで、膝が少し内側に入って、腰が内側に回転していた。内側に入るとケンケンはできない。右足でケンケンなら、内側に膝が入ると左に倒れてしまう。なので、ケンケンでは、必然的に、股関節も膝関節もまっすぐ曲がる。これが良かった。

この、ケンケンで真っ直ぐ股関節、膝を前に曲げる、と言う感覚を身につけて、以後は腸脛靱帯炎の兆候は全くなし。

 

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

その2。ふくらはぎの痛みには、その場駆け足。

ワラーチでも、今ひとつソフトな着地が出来きれず、裸足ランへ。そしたら、どうしてもフクラハギが張ってくる。それでも走っていると、ピキッと痛みが。肉離れ、ほどでは無いけど、痛い。

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

まあしばらくは休足、と思いつつも、ある日、鏡の前で、自分のフォームを見ながら、その場駆け足をしていた。フクラハギは、当然痛い。少しづつ、鍛えないとね、、と、そっと、そっと、としていた、、、

その時に、突然、あれ?全く痛く無い。

ちょっとした、膝の上げ方、フォーム、と言うか、文章で説明のしようが無いけど、足を真上に引き上げる感じ、モモ上げに近いけどモモ上げではない、と言うか、、そのフォームになると、全くフクラハギに力をかけずにすみ、全く痛く無い。完全にフォアフットなのに。

踵が全く下に着かない。フワッとフワッとの着地で、ヒョイヒョイとその場駆け足。軽い感じで、踵をつく必要がない、というべきか。なのにフクラハギには全く力が入らない。何これ?

そうか、今までは、フォアフットにするためにフクラハギをバネのように反動に使おう、と言う気持ちが強すぎて負担をかけていたんだ、、と。

ちなみに、この反動を使わない走りが意識的にできるようになって、走っていても息が上がらないようになったので、1kmなどのタイムは突然、数段、速くなった。

ワラーチ関連のブログを見ると、時々、ワラーチのメリットは、フクラハギのバネを鍛えられる、と書いてある。

ん?

自分の意見としては、それはちょっと違うのでは?と。それをしている限りは、距離が長くなると痛めるよ、、。裸足で走ってみると、すぐに気が付くよ。その場駆け足で、完全フォアフットなのにフクラハギに全く負担がない足の引き上げ方を練習してみたら?と言いたくなる。

 

その3。足裏の衝撃には、後ろ向き走り。

これも、裸足ランで実感したこと。

ワラーチで走っていると、ふわっと着地できる時と、衝撃が強い時がある。足裏にズン、と衝撃が強い時には、だいたい、股関節にも衝撃が強く、ガンガン、と来る。その差が、良くわかるようになった。なので、なんでこんな差があるんだろう、、と。

そんな時に参考になったのが、裸足ランで、動画にもあるように、後ろ向きに走る、と。

www.youtube.com

何だか、目から鱗

後ろ向きに走ると、あら不思議。足裏にも、膝、股関節にも全く衝撃が無い。

最初、後ろ向きだと、スピードが遅いから、衝撃が少ないのだろう、とも思ってもみたけど、前向きだと、どんなにゆっくり走っても、少なからず衝撃がある。後ろ向き走りのときの、あの衝撃の無さ、は、前へ走ると、どうやっても出来ない。やっぱり走り方、なんだ、と。

それで、色々試行錯誤していると、突然、あ、衝撃がない。後ろ向きの時と同じだ、、。というフォームになる時がある。後ろ向きに走ったり、前向きに走ったり、を入れ替えて繰り返してみても、全く同じ着地、接地だ!。つまり、ほとんど衝撃が無い!と。

でも、これが、なかなかいつもすぐに出来る、とは行かない。すぐに出来ることも、時にはあるけど、いつもはなかなか出来きない。しばらく走って意識して工夫していると、ふと、その接地になる。この走り方を、すぐに出来るようにマスターしたい。

 

以上、自分なりの、3つの気づきのポイント。もし参考になれば。

と言うことで、やっぱりワラーチのメリットは、走り方。フォーム。

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

シューズだとこの微妙なところが全く分からない。なので、練習できない。いつまでたっても効率が悪い走り方。どこかに負担をかける走り方。

自分のこの3つのチェックポイント、ケンケンその場駆け足後ろ向き走り、の3つを、裸足の時もワラーチの時も、今も度々しながら、負担のない体重のかけ方、を確認しながら、練習してます。ワラーチを始めよう、と言う人、あるいは、足を痛める人など、に、参考にでもなれば、、。