底が薄っぺらのワラーチや裸足で走っていると、一番聞かれるのが、足の裏、痛くないの?
お答えしましょう。
もちろん「痛い」
でも、付け加えたいのが、大丈夫。と言うこと。
そして、、、、それこそが大切。
「痛い」にならないように練習する。そして、普段は痛くないようになる。
でも、失敗すると、もちろんやっぱり痛い。
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その感覚があるのが大切
野球の時、バットでボールを打つとき、痛くないの?
そりゃあ、痛い。
単なる、素振りだって痛い。いきなり200回ぐらい素振りしてみてごらん。マメが潰れるから。
だから、痛くないように、最低限の手のひらの皮が厚くなるまで鍛えるし、痛くないようにスイートスポットに当てるように練習する。
でもやっぱり失敗して、変なところに当たれば、プロ野球選手だって痛い。
なのに、薄い手袋だけ。痛くないように、分厚いゴムやカーボンプレートをはめ込む人など、いない。だって、そんなことしたら上手く打てなくなる。
それはすぐに理解できるのに、なぜ、走るときにシューズは分厚い底?
うまく走れなくなるじゃない。
痛いも含めて感覚が残っているから、うまく走れるんじゃない?
バットと同じように、失敗すると、もちろん「痛い」。その感覚があるから良いんじゃない?
走るのに、分厚いクッションは必要?
そもそも動物はみんな靴なんかなくても歩いたり走ったりできる足裏を持っている。
犬も猫も、あの重たい象も。馬や牛。おもいっきりジャンプするカンガルーだって。
でも、別に痛そうな表情はしていない。
地球上に生きている何百、何千、いやもっと多くのすべての動物はみんな裸足で走って大丈夫なのに、その中で、人間だけが足裏がひ弱で靴がないと痛くて走れない、なんて、そんな馬鹿なことあるはずない。
第一、人間・ホモサピエンスは、何万年も靴もないころから、大地を走り回って生存競争に勝って生き残った種属。裸足で普通に走れる足の裏を持っていない、なんてあり得ない。特殊な練習なんかしなくても、甘やかさないで普通に使っていれば、、、
とは言いつつも、やっぱり最初はすごく痛い。急には走れるようにはなれない。
なので対策法。(すいません。ちょっと前置きが長くなりました。)
1、対症療法、、、、足裏を鍛える。
2、根本的解決法、、痛くないランニングフォームを習得する。
1。足裏を鍛える。
今まで、靴の中でクッションに守られ、甘やかされていた足裏。
ワラーチで走れるようになるためには、まず最初は、鍛えるしかない。
「足裏」は、どんな風に変わってくるのだろうか。
1)足裏の皮膚と骨の間にクッション(肉球)ができる。
最初に感動したのが、自分の足裏に肉球ができた!
始めはワラーチの薄いゴムだけだと、足の骨が硬いアスファルトに直接ぶつかる感覚。足裏に打ち身のような赤黒いアザがすぐにできていた。だんだん足裏が痛くなってきて長い時間走れなかった。
だんだん慣れてきたな、と感じる2-3ヶ月した頃。足裏、指の付け根のあたりを触ると、フワフワしている。足の皮と骨の間にクッションができた。
肉球だ!
人間も、やっぱり動物なんだ!と感動。
フワフワと触るのが気持ちがいい。ワンちゃん猫ちゃんの、あの肉球みたい。
ただし、、、
最近は、肉球が最初の頃ほどフワフワではなくなってきた。
走り方が上達して、接地がソフトになって衝撃が軽くなったため肉球が減ったのか。
あるいは、少し硬いゴムのように弾性が強くなってきて、フワフワ度が減ったのか。
いずれにせよ、ちょっと残念。
2)足裏の皮を鍛える。
足裏の皮が、タコで分厚く硬くなってくる。
自分は、学生時代、部活で毎日何時間もテニスに没頭していた。ラケットを持つ手のひらは、タコで部分的にものすごく分厚くなっていた。タバコの火だって消せるぐらいだった。
足裏だって、ワラーチで走っておれば、当然、皮が厚くなる。
ただし、ワラーチだけではそこまで分厚いタコはできない。本番で長い距離を走ると、足裏の皮が持たない可能性もある。
自分は、練習の半分ほどは裸足。裸足なら必然的に足裏の皮が分厚くなる。
なので、ワラーチで100km以上走っても、足裏は全然問題なくなった。
でも、、、学生時代の手のひらのタコに比べると、まだまだ全然薄いなあ。この足裏でタバコの火を消すなんて、全く考えられない。
2。痛くないように走る。
そして、こちらが根本的な解決法。痛くないように走る。
足裏を鍛えるより、実はこちらの方が大切。ワラーチの本質。
いかにして、痛くないように走るか。これは、自分も今でも試行錯誤中。
そして、これを色々、工夫して走るのが面白い。新しい発見がたくさん。工夫してみると、あ、こうすると痛くないんだ。接地が軽くなるんだ、と。
そして、一旦できたことが、次の日には上手くできない。走っていると、途中でできるようになってみたり。でも疲れてくると、またできなかったり。なかなか上達しない。
他のスポーツと一緒。テニスでも、速いボールが打てるいいフォームを会得した、と思っても、次の日には、同じように打てない。少しづつ工夫しながら、確率良く、いいフォームで打てるように、繰り返し練習して上手くなる。
プロ野球選手でもそうだろう。大谷選手だって、いい球でパシパシ三振をとる時もあれば、次の登板では全くダメだったりする。調子良くホームランを量産して打率もいいかと思えば、スランプもある。だから練習する。
こんなふうに試行錯誤しながら、少しづつ上手くなる、技術を習得していくのがスポーツをやっていて面白いところ。醍醐味。
ランニングでも、上手くなりたい。単に持久力がついて、タイムがよくなる、だけだと面白くない。
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と言うことで、また脱線したが、、
痛くないように、上手く走る接地と言うのは、
まず、、、滑らないように
そして、、衝撃をできるだけ弱く
1)接地が滑らないように。
足裏がソールの上で滑ると、上手く走れないし、すぐに痛くなる。距離が長くなると足裏にマメができる。
特にマラソン中に雨が降ったり、水をかけたりして足裏が濡れると、水が多いうちは滑るし、少し乾いて湿っているぐらいだと、逆に足裏とソールの間の摩擦が強くなって、マメができる。
那覇マラソン、と北九州マラソン、では、、、、とっても痛い目にあった。
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この対策法は、なんと言っても、マンサンダル。
マンサンダルでは、紐がユルユル。足に縛り付けていないので、滑るような接地の仕方では、まったく上手く走れない。これで走っていると、自然と、滑らないような接地になる。
自分は、今はユルユルのワラーチ。マンサンダルに比べると劣るが、それでも、かなり効果はある。
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あとは、裸足。
まあ、マンサンダルは、裸足ランに近づけるために開発されたので、同じことを言っているのかもしれないけど
裸足だと、地面との接地が滑ると足裏の皮が持たないので、長い距離が走れない。
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そして、最近見つけたのが、ユルユルの紐で、ソックスを履いて走る。
とにかく滑って上手く走れない。
ソックスが保護になるので、足裏の皮を鍛えるのにはちょっと逆効果だけど、滑らないようなフォームを探すには、とてもいい練習になる。
これは、縛りつけるような普通のワラーチでは意味がない。ソックスを履いても滑らないので普通に走れてしまう。ので、これは練習にならない。
マンサンダルなどで紐がユルユルのワラーチだと、裸足で慣れたと思っていても、ソックスを履くと、、最初はとにかく滑ってまともに走れない。いい感じの接地になってくると、滑らなくなって、バンバン走れるようになる。本当に不思議なぐらい。いい練習になる。
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2)接地の衝撃を弱く。
踏ん張らない、ソフトな接地。足音がしない。(忍者が走るように)
ワラーチで、バンバン音を立てて走っている人を見かけると、、、ちょっと違うかな、、と。
接地するときには、すでに足を引き揚げ始めている感じ。
この練習も、やっぱり、裸足ランニングが一番。
強い接地だと、痛いし、すぐに足裏にアザができる。弱い接地になると、少々小石を踏んでも痛くない。
ずっとワラーチで走っていると、肉球が厚くなるし、足裏も強くなってくるので、いつのまにか強い接地でも平気になってくる。油断していると、ソフトな接地のつもりが、ある程度強い接地をしていて、自分でそれが気付かなくなってしまっている。
そこで裸足で走ると、痛いことがテキメンに分かる。痛くないように、ソフトな接地をまた探りながら走る。
裸足で走っていると、アスファルトにも、荒さが色々あるのがとても良く分かる。すべすべで全く痛くないものから、尖った小石が嵌め込まれたような状態で殺人的に痛いものまで。
裸足で走っていても、だんだん慣れてきたり、足裏が厚くなってくると、痛みが感じにくくなって強い接地になりがち。なので、痛いと感じる荒いアスファルトでのランニングを定期的に入れて、ソフトな接地を確認するようにしている。
それと、あと二つ。
衝撃が少ない接地の確認方法。
後ろ向き走り:
裸足で、後ろ向きで走ってみる。そしたら、本当に不思議だが、なぜだか接地が劇的にソフト。足裏が全く痛くない。最初は、後ろ向きだとスピードが出ないからか、と思ったが、前向きだとスピードを落としたって足裏は痛い。
前向きでも、これと同じ接地の感覚になるように、走り方を工夫していく。
スクワット
正しいスクワット、と言うのをやってみた時に、気付いた。
自分なりに勝手にやっていたスクワット。それなりに足裏に体重がかかっていた。
ある時、正しいスクワット、と言うのをみて、やってみた。かなりお尻を後ろに突き出すような感じなんだなあ、、と思いながら。
その時、気付いた。あれ?
足裏にかかる体の重みが、かなりソフト。足の裏全体に重みが分散される感じ。最初は踵に体重が分散されているのかな、と思ったが、踵に体重がかからないように、爪先に近い指の付け根付近、ランニングで着地しているミッドフットあたりだけで体重を受けてもてみても、やっぱり全体にフワッと分散される。
しかも、頭の位置をみると、少し曲げただけのつもりでも、頭は一気に下がる。軽くしているつもりでも、今までのスクワットより、上下が大きい。こんなに動くのに、足裏の刺激はソフト。
これは行けるのでは、と、この動き、感覚を意識しながら走ってみた。やっぱり足裏の衝撃がかなりソフトに。もちろん、こんなお尻を出したフォームでそのまま走ることはもちろんできないので、この「感覚」を意識しながら、と言うことだけど。多分、股関節、お尻を使って走る、、のかな。
足裏が痛い、の感覚がワラーチの醍醐味
足裏が強くなって、走り方・接地が良くなれば、ワラーチでも全く痛くない。小石でも踏まない限り。
そして、楽にスピードがでるようになるし、長い距離を疲れずに走れるようになる。
「足裏の痛み・感覚」で確認しながら、ランニングフォームを色々工夫することができる。
そして、それが楽しい!
シューズでは、タイムだけが指標
自分がシューズの頃、いいフォームで走れているかどうかは、タイムでしか分からなかった。
ガーミンを見ながら、スピードが出ているから、このフォームは多分良いのだろう、とか、今日は調子が良い、とか。いつもガーミン画面とにらめっこ。あと、強いて言えば、VO2max。
なので、ランニング = 体力。
うーん、なんだかなあ。これで、走るの上達したと言えるのかなぁ。
ワラーチだと、(さらに裸足だと)、足裏の感覚が指標
今の走り方が良いのか、上手くなったのか、は、足裏の感覚で分かる。
足裏が痛くない、滑らない、衝撃が少ないフォーム。これを微妙な感覚で感じながら、走っている最中に色々と試すことができる。で、上達しているのが分かる!
昨日は痛くなかったのに、今日は痛い。今日は、みょうに滑るなあ、とか。どうすれば昨日のように、上手く走れるのかな、などと。
タイムは二の次になった。
と言うのは、いいフォームになると、自然にスピードは出ると分かったので、心配しなくて良い。
さらにフォームを進化させようと、取り組むことができる。「上手く走れるようになりたい」
全く痛くない接地
これまで、一度、嘘のように痛くない接地ができたことがある。1年ほど前のこと。
裸足で1時間半ほど走って峠道を往復した。最後の方で、足裏が徐々に痛くなってきた。自宅まで、あと1kmぐらい。少しフォームを変えてみた。
あれ? 接地の衝撃がかなり少なくて、痛みがない。スムースに走れて、スピードも一気に上がった。このフォーム良さそう。
そのまま自宅前にある、殺人的な荒さのアスファルトの区間に突入。
あれあれ?全く痛くない。
今まで、なぜ痛かったのか理由が分からない、ぐらい、全く痛くない。
でも、その後、あの接地をまだ再現できていない。どうやったって、この区間、無茶苦茶痛い。平均的には、だいぶ痛みは減ってきているので、少しづつ上達はしているのは分かるのだが、、
難しい、、。
でも、だから面白いし、楽しい。「上手く」なりたい。
と言うことで、ワラーチで足裏の痛みを感じながら、走り、上達させましょう!