ベアフットランニングで見つけた、疲れにくい走り方、その2。「後ろ向き走り」

ベアフットランニング、特に完全な裸足ランニング。足裏で、接地の感覚をそのまま感じることができる。

足裏にソフト、衝撃の少ない接地ができると、それはそのまま、無駄な筋力の必要がない、そして関節にも優しい「疲れにくい走り方」。

フルマラソンのタイムアップ。

そして、ウルトラマラソン、超ウルトラ、、。で必要な、疲れない走り方、

 

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今回のテーマは、「後ろ向き走り」

疲れにくい走り方。後ろ向き走り。裸足ランニング 

え?何それ?と言う感じか。

でも、裸足ランニングをしている人は、多分、そうそう、と言う感じだろう。

兎にも角にも、色んな面で、この後ろ走りが裸足ランニングの基本。つまり疲れにくい走り方の基本、と言うことに気付いた。

今回、この後ろ向き走りに関する、自分なりの色々な考えを紹介してみる。

 

後ろ向き走りの魔法。ソフトな接地

裸足ランニングを始めて、まず最初に目からウロコ的に驚いたのが、この後ろ向き走り。

もちろん、吉野さんの動画や、実際の講習で習って、知ることができた。

 

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はっきり言って、この後ろ向き走り、やばい。

魔法?

催眠術にかかった?

 

今まで何度もこのブログに書いてきたが、実際に裸足で後ろ向きに走ってみると分かる。本当に不思議なほど足裏が痛くない。接地がソフト。なぜ?

 

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シューズでは、この意味、全く分からないと思う。ワラーチでさえもこの感覚、分からない。

裸足で走ってみると、この魔法に愕然とすること間違いなし。

 

裸足で、最初アスファルトを走ると、痛い!慣れてきた今でも、荒い部類のアスファルトだと痛い。ゆっくり慎重に走っても、歩いても、痛い。

そこで、後ろ向きになって歩いてみよう。小走りしてみよう。

あれ?痛くない。

何これ?

誰か、催眠術、かけた?

 

 

以前テレビの番組で、催眠術にかけて、ワサビの塊を食べさせるというのがあった。かけられた芸能人は、無理でしょ、、と言いながら食べて、で、あれ?辛くない、、と驚いていた。普通にパクパク食べていた。そして催眠術が解かれる合図をされた途端に、辛さで悶絶していた。

まるでそんな感じ。後ろ向きになった途端に、あれ、足裏、痛くない。前向きだと、やっぱりイテテテ、、、となる。

 

最初は、後ろ向きだとスピードが遅いから痛くないのか、と思ったりもした。だが前向きだとどんなにゆっくり走っても痛い。そして、後ろ向きだと、小走りのスピードを上げても、痛くない。

とにかく接地がソフト。フワッと。それに足の裏の広い面に段階的に体重がかかって重みが逃される感じ。踵を着かなくても一緒。フォアフットの比較的面積が狭いかも、と思うところで後ろ向きに走っても、足裏はとてもソフト。痛くない。

 

この接地を前向きの走る時にもできれば、裸足でもソフトだろうし、もちろんワラーチやシューズでも足の筋肉や関節に負担の少ない接地になるはず。疲れにくい接地に。

色々工夫していると、あっ出来た!となる。

後ろ向きの時と同じソフトな、広い面で、体重が自然にふわっと逃げる感覚!。やった!

しかし、しばらく良い感じなのだが、だんだん、あれ?分からない。となる。

段々分かってきて、こうか、、と思っていても、

翌日やろうとすると全然出来ない。

また、後ろ向きに走ってみて感覚を確認して、それを前向きに戻して再現できるタイミングを探す。

難しい。

でも、まあ最初の頃に比べると、かなり高い確率で、意識的にこの後ろ向き接地が再現できるようになってきた。

ただ、まだワラーチを履いていると再現は難しい。ワラーチで今いい感じの接地だな、と思っているときに、試しに裸足になってみると、あれ、全然痛い。そこで、後ろ向きに走って感覚を思い出して、そこで前向きになっていい接地を探して、そこでワラーチに戻すと、その前までと全然違う。やっぱり全然ソフトな接地になっている。

今は、ワラーチのままで、少しでもこの後ろ向きの時のソフトな接地が再現できるようになれれば、と練習中。

 

ところで、なんで後ろ向き走りだと、ソフトな接地ができるのだろう。

よく分からないけど、多分、人間には元々ソフトな接地が本能的にあるのでは?なんて考えてもいる。小さい頃には、誰でもこのソフトな接地の能力があるのでは?なので子供たちは、裸足になっても比較的すぐに走り回れるのかも。

自分も小学校の頃は、運動会の時など裸足になっていたが、思いっきり走っても足裏は、こそばゆい気持ちいい感じはしたけど、痛いとは感じなかった。運動会の日の朝、学校までアスファルトを裸足で歩いて行ったけど、アスファルトが痛い、と思った覚えはあまりない。アスファルトの感触に新鮮味を覚えながらも普通に歩いて行ったような覚えがある。

それが、中学ぐらいから筋力が付いて、シューズで思いっきり踏ん張って走るようになって、、それまでの接地方法を忘れて行ったのか?

それが、後ろ向きで走るのは、普段やらないので、今でも自然に本能的なソフトな接地に戻るのかな、、、。

どうなんだろう、そんな気もする。

 

まあ、とにかく、疲れにくい走り方を探している人、騙されたと思って、裸足で後ろ向きに歩いたり走ったりしてみるといいと思う。間違いなく衝撃的な驚きを感じるだろう。

誰かに催眠術でもかけられた?

って思うはず。

 

後ろに走っているイメージで楽々、体幹走法。

最近は、自分が走る時の一番、大切にしている感覚。

疲れにくい走り方の一番のポイント。後ろに走るイメージで前に走る。

前に走っているのだけど、頭の中では少し体重を後ろにかけて、後ろに走っているイメージ。

あくまでもイメージ。本当にすると、もちろんブレーキがかかって止まってしまうし、後ろに進む。

おそらくこれは自分の感覚的なものなので、他の人には当てはまらないとは思うが、、

 

この後ろに走る感覚だと、楽に走れてスピードが出る。

足裏の衝撃がソフト、と言うことも確かに前述のようにあるが、それとは少し異なる。

足で踏ん張っていないのに、力を入れていないのに、体幹の動きでタイミングだけで、足が自然にクルクルと回って、走るスピードが上がってくる。

 

最初に気付いたのが、ゆるふわのワラーチで靴下を履いて走った時。

 

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最初は靴下とワラーチのゴムの面が滑ってまともに走れない。全然踏ん張れない。とにかく真っ直ぐに着地して、そのまままっすぐ引き上げる。しかない。

なので、体幹の反動、腕や足の動き、反動で前に進む。というか、進んでいるスピードをいかにそのまま維持するか、と言う感じしかできない。

平坦な道でも、もがくようにして、スピードが出ない。やがて上り坂に。全然まともに進めない。ゆっくりゆっくり。

そうこうしていると、段々要領が掴めてきた。そのイメージが後ろに走るイメージだった。

急な上り坂でも、後ろ向きに登っているイメージ。上り坂は目の前にあるのだけど、後ろに同じ傾斜の上り坂があって(つまり目の前は下り坂)それを後ろに進みながら登るイメージ。にすると、足が滑らないで、しかも体重移動がスムースに、足がクルクルと回って、その足の反動でスムースに走れる。坂をひょいひょいと登れる。どんどんスピードが上がる。足に力を入れられないので、筋力は使わない。疲れない。スピードを上げていくと、息だけ自然に上がってくる感じ。接地も完全にフォアフットに。接地も限りなくソフト。不思議だなあ、と。

折り返して、下り坂。

以前にも書いたことがあるように、下り坂の走り方、ようやく極めた、と言う感じだったのでそれで走ると、まあ走れないことはないのだが、やはり若干ワラーチのソールの上で足が滑る。

そこで試しに、今度は逆に下り坂を後ろ向きに走るイメージ。つまり目の前は同じ傾斜の上り坂で後ろに向かって下る、と言う感じ。そうすると、確かに滑らない。あと接地もソフトに。ただ、若干接地時間が長くなるので、もう一工夫は必要そう。

やがて長―い下り坂が終わって、平坦な道に。

そこでも、平坦な道を、後ろに進んでいるイメージで走ってみた。そしたら、来る時はあれだけ苦戦していたのが嘘のように、ワラーチの上で足が滑らず、どんどんスピードが上がってくる。自然にフォアフットになるし、接地の衝撃が、すっごく軽い。

 

と言うことで、この後ろ向き走りのイメージが、今の自分の、この1年ほどの大ブーム。これを極められるように、と言うのが今の目標。

このイメージ、走り始めはなかなか掴めない。しばらく走っていてイメージを探していると、やがて、あ、これこれ。と言う感じになってくる。体幹の使い方やタイミング、などなどが合わないと、上手くいかない。

 

なぜ後ろ向き走りのイメージが良いのか。

色々試しながら理論的に説明できるように考えてはいるが、よく分からない点が多い。

後ろに走るイメージだと、当然前に踏ん張るイメージのはずなので、ブレーキがかかるはず。でもそうならない。接地の瞬間に、伸び切った腰、膝、足首がフワッと地面を押すというか、その瞬間には既に腰や膝がフワッと曲がり始めるというか。そして足裏は、濡れた紙をペラっと地面から剥ぐように、足裏が足首側からペラっと地面から剥がれてくる。

さらに、浮いている方の足が振り子の反動のようになって、スピードが落ちずにスムースに体が進む。

なんだか、後ろに走るイメージで前に進むのって、何を言っているのか分からない、、。

でも、そう。

 

なぜ?

今のところ自分なりに少し掴んだ理論的な説明では、

1、後ろ向き走りでは、もちろん後ろにこけないように、重心より少し後ろに着地する感じになる。それがかなり良いポイント。

2、そして、接地の瞬間に、足首や膝の関節、そして特に腰の関節を伸ばして、最下点でグッと押す感じになる。伸び切ったところ、最下点で接地する。後ろ向きに走っていると、その瞬間地面は離れて行くので、接地はソフト。

3、接地の直後には、体幹、体重は後ろにこけないように、浮いた足側にすぐに体重移動(この時、肩甲骨や背筋を使う)。浮いた足は反動を使いながら次の接地点、まで進む。

4、そして、接地した伸びた側の足は、後ろにこけないように慌てて体に引き寄せられる。

こんな1から4の、後ろ走り、の体重移動が反射的にスムースにできる。

実際には、ある程度のスピードで前に進んでいるので、重心の少し後ろのイメージで足が接地すると、腰は重心より少し前で、そこで後ろ走りのイメージで前に踏ん張ろうとしても、その踏ん張り(地面からの反作用)はほぼ真上。でちょうど良い。

浮いた足はどちらかと言えば体の重心より後ろ。つまり腰は重心より前。で地面からの反動は真上でも腰は前にすっと進む感じ。それに合わせて、既に体幹の体重をかけている浮いた足が前にスーッと出てきて、スピードが出る。

まあ何を言っているんだか、、よく分からん。が、まあそんなイメージ。

 

腕振りも、後ろ向き走りのイメージ。

3つ目、これは、疲れない走り方その1の腕の振り方でも解説した通り。

後ろ向きに走っていることをイメージして腕を振る。

 

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少し、2個目の後ろ向き走りのイメージと共通している面もある。

そうすると、疲れていても、自然に進む。

リズムよく、足が自然に出てくる。

腕自体を振るのではなく、体幹で振る、と言うイメージはしっかり持ちながら。

 

以上、後ろ向き走り。

これは裸足ランニングで会得した、疲れない走り方、の一番の基本であるのは、間違いない。

2つ目の、後ろに走るイメージで前に進む、のは、個人的な感覚なので、何を馬鹿なことを言っているのだろう、的に読んで貰えば十分だが、

1つ目の、実際に裸足になってみて、後ろ向きに走る。そして、そのソフトな接地、魔法のような、催眠術にかかったような接地を経験してみる、は、ぜひ試してみて欲しい。疲れない走り方、の会得の参考になるのではないかなあ。