ワラーチや裸足ラン。腸脛靭帯炎や足底筋膜炎は治るのか?

ワラーチや裸足ランニングをすることで、腸脛靭帯炎足底筋膜炎は減るのだろうか。これさえすれば、起きないようになるのだろうか。そこで、またまた研究論文チェック。

 

ワラーチや裸足ラン、確かに関節への負担は減るのだけど、

自分がワラーチを、そしてその練習として裸足ランを始めたきっかけは、ウルトラマラソンを走り始めて、楽に長く走れるフォームを身につけようと思ったから。足、膝、腰などにできるだけ負担をかけないフォームを。

この目的では、効果はテキメンで、ウルトラがしっかり走れるようになった。さらに、楽にスピードが出るようになったので、フルマラソンやハーフもPB更新。フォームは、まだまだ完全ではないので、今もさらに良いフォームを模索中。

裸足ランが教えてくれる。

裸足ランニング。腸脛靭帯炎や足底筋膜炎は減るの?

しかし、それと、腸脛靭帯炎足底筋膜炎が起きなくなる、と言うのは、直接つながるのか、それとも関係ないのか。

足、膝、腰の負担が減った、というのは、走っている感覚であまりにも明らかなのだが、それと、これらの炎症が起きないようになる、と言うことはちょっと別物では?とも思われる。

第一、シューズで走っている人で、そのフォームでは関節に衝撃あるだろうなあ、と言うような人でも、腸脛靭帯炎や足底筋膜炎に成らない人はいくらでもいるし。

と言うことで、またまた研究論文、探してみた。

 

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

まずは、自分の経験からの予想

腸脛靭帯炎

もともと自分はランニングを始めた最初から、これに頻繁に悩まされていた。ある程度起きなくなったところで、ワラーチを始めたら一気に再発。しばらくは、苦悩の連続だった。つまり、ワラーチで悪化した。 

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

最終的に今は克服できたと思っているので、原因を発見できた、と言う面では、ワラーチは少しは貢献したのかもしれない。ワラーチではごまかせないので。しかし、自分としては、ワラーチや裸足ランと、腸脛靭帯炎の予防は、別物。ワラーチで克服できるということは、絶対にない、と思う。

足底筋膜炎

こちらは、もともと自分は成ったことはないので、あまり分からない。

ただし、以前のシューズのころは、走る時に少なからずフクラハギのバネを使っていて、足底の方にも、この瞬間に引っ張られてバネがかかっている感覚があった。それと着地の時、踵着地でグッと踵に体重が乗るときに、足底も前後に引っ張られる感覚があった。さらに、踵着地の後、爪先に体重が移動して、踏ん張る、というときに、やはり足底が伸ばされる感覚があった。

それらが、ワラーチや裸足ランの今のフォームでは全く無くなった。なので、足底筋膜炎の方は、ワラーチで克服できそうな、、気がする。

 

論文を探してみた

裸足ランニングの論文、色んな切り口のがある。結果、裸足ランは良いとか、そんなことはない、とか色々なものがある。

一方、腸脛靭帯炎や足底筋膜炎の論文。以前も書いたように、もちろん山のようにある。

ところが、、、、裸足ランニングで腸脛靭帯炎や足底筋膜炎のことを研究した論文、ほとんどない!あれ?と言う感じ。

 

一つだけ、関連する研究を発見!

裸足ランニングしている人107人、と靴のランニングをしている人94人。それぞれのグループを一定期間追跡して、Webで毎月状況、怪我などの具合を書き込んでもらった研究。

研究論文。裸足ランニングと靴ランニングとで怪我の比較、前向き研究

研究論文の中には、何これ?と言うのもあるけど、この研究は、なかなかクオリティが高い。信頼性は高そう。

将来どうなるかを追跡した研究(前向き研究)で、後で以前を振り返ってどうだったかを調べる研究(後ろ向き研究)ではないので、研究の中では信憑性が高いとされているもの。しかもおよそ100人ずつ、と、そこそこ良い人数で比較している。ただ、Webで、各自に書き込んでもらう形式なので、主観的な感覚が入ってくるのが、少し弱いところか。

と言うものだが、

結果は、

裸足ランニングの人の方が、足、膝、腰の関節の傷害が少ない。

なるほど。

 

腸脛靭帯炎は、

この研究結果では、膝関節の傷害は、裸足の方が少ない、という結果ではある。しかし、腸脛靭帯炎が減った、という結果は出ていない。

まあ、自分の感覚的なのと一致か。膝への負担は相当軽いけど、それと腸脛靭帯炎とは別物だろう。(股関節や膝関節の曲げ方、が問題)

 

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

ということで、今のところ、裸足ランニングをしたからといって、腸脛靭帯炎が起きなくなる、ということではないでしょう。という結論でよさそう。

 

足底筋膜炎は、

この論文、これに関してはしっかりと書いてある!そして、これが書いてあった唯一の研究。

足底筋膜炎は、裸足ランニングの方が少ない。との結果。

この一つの研究しかないので、断定はできないが、ある程度、信憑性が高い良い研究ではありそうなので、今のところは、裸足ランニングで足底筋膜炎はある程度減らせる、と言うことか。

(ただし、自己申告なので、本当に正確に診断されたものなのか、は疑問は残るが)

 

ということで結論

ということで、自分の感覚的なもの、がそのまま証明されたような結果で、ほんと?と、まだ議論の余地は、大いにあるかとは思うが、今のところの研究結果(1つしかない)からは、

 

裸足ランニング(ワラーチも?)で

  ⚪︎ 腸脛靭帯炎は、減らない。

  ⚪︎ 足底筋膜炎は、減る。

 

と言うことでした。

 

余談

この論文で、裸足ランニングの人たちに、逆に増えている傷害があった。それは、、

足裏の怪我

ははは、、、(汗)。