ワラーチで走っていて困ることの一つがこれ。紐が切れる。
マラソン大会などで切れると、結び直さねばならず、大きなタイムロス。
スタート前に切れやすいところをしっかりチェックするようになって、大会中に切れることはほとんどなくなったが、多分このぐらいなら大丈夫だろうと少し油断していたりすると、途中できれて、「しまった!」と言うことになる。
過去にウルトラ100kmの途中で2回切れて結び直したことがある。疲労で頭も疲れているので、思いのほか手間取るし、快調に走っているときに切れてしまうと、無駄なタイムロスで精神的なダメージも大きい。
練習のときは、毎回チェックしているわけではない。朝ランの途中などに急に切れて結び直す、などは、今でもときどきある。
紐による差
個人的には、紐の種類による差はあまりない、と思っている。
私のワラーチは真田紐を使っているが、以前、マンサンダルにしたときにパラコードを使ったが、やっぱり同じところが切れる。
紐の強度で多少差はあるだろうが、結局は、それぞれの人の走り方で、力が加わったり、地面と擦れるところがあれば、そこが切れる。
以前、橘湾岸の273kmをワラーチで走った人のをゴール後に見せてもらったら、紐は、百均のリボンだった。あのプレゼントを包むときに飾り付けをする、きれいなデコレーション用のペラペラのリボン。これで、全く切れない、と。地面と接するソールの裏の部分も全く補強していなかった。
と言うことで、結局は紐の強度よりも走り方の問題で、ワラーチ走りを極めるまでは切れるところは切れる。
切れやすい場所を知る
まずは、自分にとって切れやすい場所を知る。
これを知っておけば、その部分が擦れないように、補強や、工夫をすればよい。
そして、走り出す前には、その部分をチェックすれば良い。
基本的には、地面と擦れる裏側だが、人によってかなり差があるみたい。
私は主に外側。あとは鼻緒。内側はほとんど擦れない。
次が、ソールの穴から上に出ている、まさにその部分。紐を違う方向に引っ張ると屈曲するところ。針金を曲げ続けると金属疲労のようにして切れるが、紐も、走るたびに屈曲すると、その部分が弱くなってくる。
私は、特に鼻緒の部分が切れることがある。
油断していると、この部分が弱くなっているので、ここは意識的にしっかり確認するようにしている。
ソールの裏に出る部分の補強
ワラーチの人のHPを見ると書いてあるのが、SHOEGOO(シューグー)というチューブ入りのゴムを塗って固めるか、ダクトテープを貼る。
私は無精者なので、ダクトテープ。ペタペタ貼るだけなので、とても簡単。
鼻緒の裏に出ているところに貼っている。かなり強くてなかなか削れないが、削れて紐が見えてくると、もう一枚、上から貼れば良い。超簡単。
ソールを削る
私が個人的に最も切れやすいところが、ソールの裏で、外側の結び目。地面と擦れる。走り方の癖からだろうが、ワラーチの形や、穴の前後など色々工夫してみたが、どうしてもここがすぐにすり減って切れる。
なので、紐を通す穴の外側のソールを彫刻刀で削って溝を作り、真田紐が地面に当たらないようにした。
これでダクトテープを貼らなくても、擦れることがない。
それでも、ここ一番切れやすい部分であることには変わりないので、いつもここは注意して確認している。
まとめると。
足に負担がかからない、地面に真っ直ぐ着地して、無駄な摩擦を起こさずに真っ直ぐ上げる、というフォームができれば、おそらく紐はほとんど切れないのだろう。
フォームを極め切れていない私:まだワラーチ歴4年(練習の半分は裸足ラン)、超ウルトラ130kmワラーチ完走程度、のヒヨッコにとっては、
1。切れやすいところを、いつもチェック。裏だけでなく、ソールの上の屈曲点部分も。
2。鼻緒の裏は、ダクトテープ
3。外の擦れるところは、ソールを削って溝。
で、対策している。