60kmを超え、復活の兆しを感じながら後半へ。
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精進湖への復路との交差区間
相変わらず調子良く、快調に走りながら登る。
ここの区間は100kmの折り返しの人たちとどんどんすれ違う。
ナイスラン、と声をかけ合いながら。このときに、あちらも真剣な顔をしながらも、少しニコッと笑顔をしてくれるのが、嬉しい。こちらもちょうど調子は良いし、精一杯の笑顔を作りながら少し手を上げて「ナイスラン!」
ほどなく西湖野鳥の森エイドが見えてくる。
エイドの手前で、すれ違う女性。あ、Youtuberみゃこさん!
彼女の挨拶ポーズ3本指をして「みゃこさん!」っと声をかけると、あのいつもの元気な満面の笑顔で、「おう!がんばってー」っと返事してくれた。
このエイドは、名物、吉田うどん!
、、が、かなり列ができている。どんどん配っているので並んだら、二人前でお盆のものが終了。見ると、テントの中で、また麺をゆがいたり、大きな鍋に汁をドボドボ入れて温めたり。2-3分ほど待っていたが、まだまだ時間がかかりそう。
せっかく調子良く走れているときだったので、ここであまり止まっていたくない。
と言うことで、あきらめて、出発。
(あとで考えたら、これが結果的に良かったのかも。ここであと1-2分待って、うどん食べて、としたら5分近くは経っていただろうから、やばかった。ただ、ここでうどん食べてたら、後半、もう少し保ったのかもしれないけど、、、。どうなんだろう。)
この後も、快調に登って。
ただ、この区間は歩道が狭いので、折り返してきた100kmの人たちとすれ違うのが少し大変。
自分はペースが上がっているので、前を走っている人を抜きたいが、このすれ違う人とのタイミングを図りながら、、と言う感じ。
やがて緩やかな下へ、、。ここがさらに大変。
ただでも狭い歩道が、普段人があまり歩かないからか、道脇に枯れ枝などが積もってさらに狭くなっている。人が一列で通れる幅しか下のアスファルトが見えない。前から快調に飛ばしてくる速い人達とすれちがう時は、こちらが左の枯れ枝がかなり厚く積もったところに出て避けることになる。自分はこの区間、元気だったので、まあ、毎回、枯れ枝の上で立ち止まって、また走り出す、としていたが、疲れているととてもこれを繰り返せない。少し前方で枝の上を走っている人が派手に転倒!。後ろの人が助けて起こしていたが、足を痛めた様子だった。ちょっと危ないなあ、、。本当にすばらしいこの富士五湖のコース。この区間だけは、ちょっとなんとかならないか、、と思ってしまった。
4つめの湖、精進湖
精進湖に出た。この湖畔も、まだまだ調子良く元気にテンポ良く走る。
湖畔の桜を楽しみながら。
先ほどの登り下りからこの湖畔の区間、楽に走っているのに調子良くキロ6分30秒を切ってくる。油断すると、6分10秒ぐらいのペースに上がってしまう。
ここで無理をすると後で響くので、ペースを抑えて、という気持ちと、調子が良い間、ロキソニンが効いている間に、できるだけ稼いでおこう、という気持ちが交錯する、、。どっちが良いのだろう?
ここで70km通過。え?この10kmが1時間20分近くかかっている。
かなり快調に走ったつもりだったのに、これでもエイドの休みなどと合わせるとキロ8分ペースなんだ。
これでは後半8時間かかってしまう、、やばい、ペースが落ちるとDNFか、、と思い始める。
それにしても寒い、、。ポケットに詰め込んでいた袖なしビニールカッパを引っ張り出して着た。標高も高いからか、、。
いよいよ、5つめ本栖湖へ。
精進湖は比較的小さいので、やがて、本栖湖へ向かう緩い登りに入る。
すぐに、本栖湖方面への分岐点へ。100kmのコースと、ここで分かれる。
さあ、いよいよだ、、、と気合が入る。
その先も本栖湖までは、思いのほか距離があった。そして、道を右折するところで、名物、階段を降りてトンネル地下道、と言うところへ。交通整理で少し止まってもいいから、このまま道を右折したいなあ、なんて思いながら、しかたなく地下道へ、、、。まあ名物なのでしかたないか、と諦めながら。
地下道を過ぎて、、
すぐに第4関門。
まだ少し時間に余裕がある。
そして本栖湖へ。まだ快調に走れる、、と、ふと湖をみると、、
え?広い!!!。
分岐して100kmコースより18kmあるので、ある程度の距離と覚悟はしていたが、実際に見てみると、この湖、やたら広い!!。横幅が広いからかもしれないが、対岸が遥か彼方。何これ?
河口湖よりずっと大きく見える。ちょっと気が重くなる。
途中、一瞬陽が刺してきたが、、やっぱり富士山はまったく見えない。
ここで、右膝外側に痛みが。あ、腸脛靭帯炎だ、、、。ちょっと調子に乗って走りすぎた、、。
修正法を極めたつもり、、なので、それに気をつけながら。。まあ、結果的にはその後、しっかり走れたので、やっぱりこの修正方法に少し自信が。
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最初は元気に走っていたが、、
本栖湖、、やっぱり広い、、。だんだんキツさが出始めペースが保てなくなる。時々、少し歩きも入り始めた。
2.5km毎に距離表示があるので、82.5kmのところで時計をみると、14時20分台。そこで、あと少し83kmで残り35km。で、残り5時間だ、とふと気づく。
頭の中で計算。、、シチゴサンジュウゴ
そうか、1時間に7kmで、5時間で35km。で間に合う。
1時間に7kmなら、キロ8分半ペースか。エイドでのロスを差し引いても、走っている間はキロ7分半でも大丈夫。行けそうか、、と。
ただ、最後の坂があるし、ペースも落ちるだろうから、その前にどれだけ貯金を作れるか。なので、できるだけキロ7分で行きたい、、。そして、頑張って走る時間を長く、、と。
ウルトラあるあるで、この辺では、ペースにより抜きつ抜かれつ。前後する人たちがいる。ギリギリですが、なんとか行けそうですね、と声をかけたら、まだ98kmなどの関門が厳しいので、安心できない、と言われて。え?やばいのか?と関門の紙を取り出して確認、、。確かにやや厳しめだが、行けそう、、などと思いながら。
この本栖湖で、1つ悟りを開いた。
だんだんキツくなり、なのでペースを落とすが、でもキツイ。少し上げてキロ7分を切るぐらいに戻してもキツイ。が、走れないことはない。
そうか、どうせキツイのだから、キツイと考えなければ良いのか、と。
頭の中で、このペースだと最後まで持たないのでは、、などと、どうしてもキツくて、ペースを落とす理由をいつのまにか探していることに気づいた。
そこで、頭の中、脳みその中からキツイ、、を排除。
ただただ道を見て、景色を見て、ペースを落とさずに、ただただ走る。
なんだか、禅の境地に、、。
広―い本栖湖をなんとか回り終え、第5関門。
無事通過。
100kmのランナーは残念ながら関門にかかっている。それを聞くのが辛い。
水分補給して、すぐに出発。精進湖方向へ向かう。
来るときは、すれ違う人で走りにくかった区間だが、すでに往路の人は居ないので、狭い歩道でも今回は問題なく走れる。
ここで、15時、、前回ロキソニン飲んで4時間なので、まあ次のを飲んでよいだろう、、と2回目のロキソニン投入。これで少しは元気になれば、、と思ったが、、、、結果的には、全然元気にならなかった。
なんとか走り続けて、西湖、100kmへ。
精進湖は往路の対岸を走る。湖はチラリと見えるぐらいですぐに終わって、西湖へ向かう。少し登ってあとは降り、、。
ここのエイド。イチゴ。疲れていてもすごく食べやすい。これは相当美味しかった!!
そして見ると、、吉田うどん!。残っていた。
もちろん列などない。少し座って、食べた。やっぱり美味しかった!。この量で、この暖かい優しい味なら、疲れた体にもすんなり入る。
良い感じの適度の休みで、再出発。少し元気に。
それにしても、寒い。
撥水性レインパーカーをポケットから引っ張り出し、着用。
西湖へ。
西湖の良い感じのビーチやテントサイトを眺めながら、走る。
1つの難関ポイント、98.7kmの第6関門到着!
なんとか、難関クリア。
まあ確かに、この距離で関門が12時間15分とは、厳しい関門だ、、が、15分近く余裕がある。よし、と。しかし、、だんだん制限時間に追われている感が強くなってきた。
それにしても、この時間のエイドって、スタッフがすでに撤収作業を始めている。(確かに、もうそんなに広いエイドは必要ないので、当たり前なのだが、)
でもそれが、やばいかも、、という焦る気持ちに追い討ちをかけられる感じ、にさせられる。
計算すると、あと20kmを3時間弱。1kmを9分でも行ける。最後の坂でペースが落ちるので、その分をできるだけ稼がなければならないが、行けるはずだ、、と心を強くもちながら、出発。
ほどなく100kmの表示。12時間10分ほど。
改めて、すごいなあ。よくぞこんなタイムで走れる様になったな、、、などと我ながら関心しながら、、通過。
あと、たった18km、、、
いよいよ終盤、、だがキツイ、、
ただ、、、、、
やっぱり、ここからが長かった。
一気に疲れが襲ってきた。とにかくキツイ。
「悟り」を開いて、頭から「キツイ」排除していたはずだが、もどうしようもない、、。走り続けられなくなる。ゆっくり走ってキロ8分半でも良いので、、と思っても、続かない。歩きがどんどん入り出す。
そこに、雨が!!
ポケットから帽子を引っ張り出して、被る。
やばい、、いや、間に合うはずだ、、
気持ちを奮い立たせながら、ゴールに向かって、とにかく進む、、、。
しかない。
と言うことで、、あとは、その4へ、、。