100kmまではなんとか走れていたが、ここからガクッと疲れが。
ゆっくりの走りも持続できなくなってきた。
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ウルトラ、奥の手ランニング法、発動。
ここで、ついに奥の手発動。
以前、トライアスロンしている友人から習った、後半の歩きが入りはじめた時のランニング法。
単に歩き始めると、ズルズル歩いてしまって、どんどん遅れる。
そこで、歩き出すときは必ずどこまで歩くか、その先の電柱など目標物を決める。
そして、そこから走り出すが、その時にもあそこまでは走ると目標物を決めて、、とにかくそこまで頑張って走る。
そして、これを淡々と繰り返す、、、。
もう、これしかできない、、。制限時間と睨めっこしながら。
118kmの部のランナーが横を抜いていく。なんとか笑顔を作って、ナイスラン!と声をかける。みんなキツイはず。応援しながら、自分もなんとかカラ元気を出して、進まなければ。
河口湖、最終第7関門へ
河口湖へ、、。桜がやたら綺麗だ!!
が、、全然ペースは上がらない。奥の手で、トボトボと、走ったり歩いたり。そして、、、110kmの関門が遠い、、、。
関門の少し前、信号にかかって横をみると、あ、嫁さん発見、、。
小雨の中、しかも寒い中、待っていてくれていた。
伴走してくれながら、最終第7関門へ。
あと8kmを1時間15分。
エイドは、完全に撤収モード。スタッフのみなさん、あちこちでお片付け。もちろんしかたないのだけど、ポカリや食べ物のテーブルもほとんど片付けられて、僅かしか残ってない。焦る心に寂しさが刺さる。
さらに、100kmの部のランナーは関門閉鎖後で次々に収容バスに乗っている。
さらにさらに、気持ちが焦る、、。
嫁さんに、やばいかも、、が、なんとかがんばってみる、、と、声をかけながら。
出発、、、。
最後の難関、登り区間へ
ゆるい登りが始まる。
目標をなるべく遠くに決めてそこまでなんとか走って、歩く目標を短く、、を繰り返して、進んで行く。
だんだん日も暮れてきて、、ヘッドライトを準備。
112.8km。最後のエイド。
ぬかるんだグランドへ。
もう、残るテーブルも1、2個。でも、雨の中、スタッフさんが、笑顔で応援してくれる。行ける行ける、と励ましてくれる。
あと6km弱を1時間とちょっと。行けるはず、、。
ただ、気を緩めると走れなくなる。そうなれば、アウト。
以前ウルトラで、制限時間に間に合う、と思ったら、そのあと数km全く走れなくなってゴールはギリギリ1分前になってしまい危なかった経験がある。それ以降、どんな時も、目標タイムを自分で前に設定して、それを目指して走ることにしている。
そこで、今回も目標を10分前の19時20分にゴールを、と設定。できるだけ走る、と、心に言い聞かせながら出発。
ウルトラ、奥の手ランニング法、第2弾、発動。
ラスト5km。いよいよラスボス、激坂が始まる。
真っ暗になりライトを点灯。雨も少し強くなってきた。
ヘッドライトで足元は見えるが周囲は真っ暗。これまで使っていた奥の手、目標を決めて走ったり歩いたり、の目標物が見えない。
ここで、ラン友のブログに書いてあった、ウルトラの後半の奥の手を思い出した。
奥の手第2弾、発動!
そのラン友。いよいよ疲れて歩きが入り始めたとき、50歩歩いて50歩走る、を繰り返した。と。よし、それをパクろう。奥の手第2弾だ。
ただし50歩走った後は、タイムを少しでも縮めるため、歩きは30歩に設定。試してみると行けそう。よし、、。ただ、すぐにそれも保たなくなり、歩きを40歩に下方修正。なんとかそれでキープ。
1km登ったところでガーミンをみると、、この1キロ10分。え?これじゃ、目標10分前どころか制限にも間に合わない、、。やばい。
走り続けられるランナー達が、横をどんどん抜いていく。
気持ちが焦る、、
少し坂の傾斜が緩いところでは、走りを60歩へ伸ばす。などしながら、なんとかペースを少しでも上げようと頑張る。
ゴールへ
なんとか登り切って、、道路脇のスタッフから、がんばれ、あと3km弱、、との声。え?あと2kmじゃないの?
時計を見る。制限まであと20分ちょっと。やばい。
あとは下りしかないはず。とにかく頑張って走る。とにかく走り続ける。
あと1kmの表示がなかなか来ない。不安。
あった、あと1km!。
時計を確認。あと10分。ここでゴールを確信。行けるはず、、。
公園に向かって角を左に曲がると、かなり急な下り坂。ボロボロの大腿が悲鳴を上げる。
暗くて足元も見えにくい。あとは濡れた路面で転倒しない様に気をつけながら、走る、、。
北麓公園の入り口!。
やった、間に合った。
入っていくと、応援の人たちがたくさん出迎えてくれていて、「おかえりー」っと。。
アナウンスで、自分の名前がコールされる。福岡から参加!と。
そして、ゴール!!!。
カメラがこちらを見ている、、かっこよくポーズ、などと一瞬思った覚えがあるが、、、、
そんなことよりも、ただただ、自然に、「万歳」から「ガッツポーズ」!!!
もう、なんとも、、、。この感動、、まさに、「何も言えねー」
そして、ゴールを振り返って、礼。
しばし呆然、、。ぼーっと。
ああああ、終わった、、、。
ふらふらと歩き出すと、スタッフが、「マスクをどうぞ」、、と配っている。
「あ、持ってますので」、、と断って、歩き出す。が、ポケットを探すが見つからない。ならば、と予備の方をと、もう一方のポケットを探すが、見つからない。
で、、、もうそれ以上、探す気力がない、、。
引き返して、マスクをいただく。
(後で着替えの時にポケットを見たら、2つとも普通に入っていたのだが、、)
少し進んだところで、メダル!!!!
コロナ対策で、テーブルから自分で取る。
デカっ。富士山型。面白い、、。
手に取ると、、お、、重い!!!
自分の首にかけた瞬間のズシリ、、この感激は、これはもう、、。
何も言えねえ、、。
自然に顔が、にやける。
進んだところで、足の計測タグを取ってもらう。すいません、自分ではとても屈めません。
スタッフの人が、ワラーチですか!!と。
はい、、と言いつつ思い出した。途中でも何度も、ナイスワラーチ。と言われて。何度元気をもらったことか。
終わって、これまでにない疲労感が押し寄せる
体育館まで充実感と、疲労感と、、でヨタヨタと歩く。
荷物は、コロナ対策でテーブルまで自分で探しに行ってピックアップ、更衣室へ。
ストーブがあって暖かい。本当に有難い。
着替えて少し温まり、さあ出発。迎えの嫁さん、どこにいるかな、、と思いながら体育館を出るところで、ちょうど嫁さんから電話。
タクシーで迎えにきたけど、タクシーは体育館まで入れてくれるらしい。今から入って行く、と。
で、見ると、ちょうど目の前にそのタクシーが入ってきた。なんと言うベストタイミング。
ホテルに戻って。
とりあえず、記念撮影。
顔は、なんとか笑顔だが、実はボロボロ、、。
夕食はどこか食べに行く予定だったのだが、完全にグロッキー。それに胃が痛くて少し吐き気も。とてもすぐには食べられそうにない。
嫁さんがビールを買ってくれていた。よし、これで回復、と思って感謝しながら飲んだら、、なんと逆効果。吐き気増強。悶絶しながら丸まったまま、ベッドの上から動けなくなる。
ウルトラのあとは、まあキツイながらも嫁さんと地元の食事で色々と話をするのが楽しみなのに、、今回は全く無理。
しかたないので、嫁さん近くのコンビニで弁当買って、、ゴメンなさい。
少し落ち着いたところで、なんとかシャワー浴びて、、。
そのまま爆睡。
18日月曜、起床
朝、6時に起床。あれ?かなり元気。と言うか全然元気。昨日のは何だったんだろう。
足も凝りはあるけど、まあ全然、許容範囲。
大浴場で朝風呂へ。
いかにも、走りました、、と言う感じの人が何人かいる。
横の人に声をかけてみると、100km完走しました、、と。その隣の人も加わってきて。最後の坂がきつかったですね、、などと話が弾む。こういう瞬間が、また楽しい時間。
部屋で少しゆっくりして、チェックアウト。
河口湖湖畔のミューズ館・与勇輝館へ。感動
午前中観光、と思っていたが、観光案内パンフレットを見ると、ほとんどのところが10時オープン。昼の電車まで、あまり時間がとれないな、、と思っていたら河口湖畔のミューズ館が9時オープンとのこと。行くことに。
タクシーで9時に着いたら、、なんと、コロナで10時オープンの表示。
あらあら、と思いながらも、まあ、ガーデンが広かったので、ブラブラしながら時間を潰すことに。
前日、河口湖の往路の時、エイドから湖の対岸に桜が一面びっしりと綺麗に見えていたが、それがちょうどここだった。
(復路では、うす暗くなってきていて、それと疲れで、景色どころじゃなかった、、、ところ)
ときどき小雨もパラついていたが、スーツケースをゴロゴロ引きながら散歩したり、屋根のあるところに座って、河口湖を眺めながたり、良い感じでのんびり。思いがけず、とってもリラックスできた良い1時間になった。
10時に、博物館オープン。中へ。
すご!!!。
与さんの人形。有名なやつで、今までもテレビ番組などでよく見かけてはいたが、、。
これは見応えがある、、。
それぞれの子供の表情が本当に豊か。しぐさも、すごく絶妙。ポーズが大き過ぎず、本当に自然。「まさに、、」の瞬間を捉えている。
1時間弱、満喫。大満足。これは来てみて大正解!
駅まで戻ろうとタクシー呼んでもらったら、来るまでに20-30分かかる、、とのこと。
そこで、受付横のカフェて、コーヒー飲みながら待つことに。
受付の方が一人二役。カフェのキッチンに入って、コーヒーをドリップしてくれる。
これが美味しい!!!。
自分でもコーヒー豆からドリップしたりして少しハマっているのだが、なかなかこんなに美味しいコーヒーはない。大満足。
と、なんとすぐにタクシーが。まだ5分ぐらい、、。あらら、と思っていると、受付の方が出て行って、タクシーの方に少し待って、と言ってくれている。ほんとうに感謝、、、。
昼ごはんは、もちろん、ほうとう!
タクシーで河口湖駅へ。
昼ごはん、駅前のほうとう屋さんへ。
店内もとても良い雰囲気。
で、、、まあ、これが本当にうまい!
身体も炭水化物を要求しているので、すっきり収まる。大満足!
そして、生ビール!。今度はお腹も大丈夫。旨い!!!
駅でお土産買って、、。
JRで、帰路へ。
鈍行。河口湖から、大月に出て、高尾へ。中央線で新宿まで。で、品川から空港へ。
のんびりと、田舎をみながら、桜も見ながら、良い感じの電車の旅でした。
飛行機で、福岡へ。
夕ご飯は、帰り道で、がっつりカツ丼。体が蘇る、、。
感謝感謝のチャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
と言う具合で、
かなりギリギリゴール、の富士五湖ウルトラでしたが、完走の充実感は何者にも変え難いもので、大満足の経験でした。
そして、こんな自分勝手な自己満足の旅を許して着いてきて、応援して、サポートしてくれた嫁さん、本当に本当に、ありがとう!!!
そうそう、この富士五湖のマネージメントもすごく素晴らしかった。
会場で、自分も含めて、色んな参加者が色々と質問していたけれど、本当にテキパキと、しっかり対応してくれていた。あらかじめ色んな事を想定して、準備がされて、そしてスタッフ間にしっかり周知されている、と感じられて、、、。
本当に、大変な状況の中、とてもとても、ありがたかった。
代表の、坂本さん始め、大会を作り上げてくれた一人一人のスタッフに感謝!