橘湾岸スーパーマラニック213km。4年前のリベンジ、ワラーチ挑戦記。その1。

4年前の忘れ物、、213km先のゴールを目指して、いよいよE部門のスタート。

 

まずは稲佐山へ。

5時のアーリースタート組。バーコードで確認終了後、順次出発、ということで、4時48分、スタート。

まずは稲佐山頂上333mを目指す。

登口の平坦な道は、慌てずボチボチ、キロ7分程度で。

稲佐山への登りは、、、戦略的、歩き。

まだ元気だし十分走れるので走って時間を稼ぎたいが、体力温存ということで早歩き。歩いている別の人と「今は逆の意味で、我慢ですね。」と言いながら。

それでも稲佐山頂上7km地点は6時前。1時間5分ぐらい。まずまずのペース。

美しい朝日を眺めて、チェックポイントの文字を書き込んで、6時にはスタート。降り始める。

稲佐山頂上で朝日を拝む

鳴見ダム、第2チェックポイントへ。

稲佐山からの降りは走るが、、結構な急坂。

足に負担をかけないように頑張りすぎず、ボチボチ走る。スピードを抑えているのもあり、後からスタートした人たちに、どんどん抜かれる。ただ、前回、速く走りすぎて潰れたので、我慢我慢、、と言い聞かせながら。

15kmで、長崎市街地の国道に出る。7時。ここまで下り区間8kmを1時間。まずまずのペースだが、思ったよりも少し遅いかな、、などと考えながら。

ここから北に向かって街中を走るが、信号で止まることが多い。市街地を抜けると緩やかな登りが続く。歩き主体。

降りで走り始めて、大村湾に出る。ここで、ほぼ8時。1時間で6kmとちょっと。あれ、ずいぶんかかったな、と言う感じ。信号と登りの歩きだとこんなものなのか。少し気持ちが焦るが、まあ今は体力温存、と落ち着かせる。

大村湾岸の平坦な道を進みながら、日並エイドで、だご汁とおにぎり。

優しくお腹に染み渡る!元気をもらう。

この先、子子川の交差点を左折して、2つ目の山、170mほど、に向かって、また登りが始まる。

歩く。

気持ちは体力温存と思いながらも大丈夫だろうか、と少し焦りながら。

 

登り切って、少し降り始めたところで、鳴見ダムエイド、チェックポイント到着。

33kmをほぼ5時間。体力は温存のためペースを落としながらと言いながらも、2つの山を越えると、そこそこ疲労感もある。スピードを控えているのに、こんな疲労で大丈夫だろうか、と不安になりながら。

 

エイドでは、ジョグトリップで知り合いのご夫婦が美味しいスープ(ミネストローネ?)を準備してくれていた。

橘湾岸スーパーマラニック。鳴海エイド

元気を充電して、スタート。

 

あぐりの丘、第3チェックポイントへ

エイドからの降り。急坂が多いこともあり、やっぱりなかなかペースが上がらない。足を残そうと思って。降りでもっと楽にペースを上げられるといいのだけど。

4.5kmの区間を40分。ちょっとかかりすぎか。

港町まで、完全に山を下る。

そして、3つ目の山、あぐりの丘、270mに向かって、また登り始める。

急なのぼりは歩いて、少し平坦になると走って。

この辺は他のランナーとも、他の人とも全然会わない。山の中の舗装道路を一人、淡々と進む、と言う感じ。

名物のうさぎさんがいる高〜い橋を渡って(高所恐怖症の自分は、ちょっと、怖い、、)、




ほどなく、あぐりの丘、チェックポイント到着。

44.9km地点、11:30。この7.5kmを1時間5分。まずまずか。

前回より30分ほど遅い通過。これでどれほど体力が温存できているのだろう。

橘湾岸スーパーマラニックあぐりの丘チェックポイント





今回の失敗、その1

あぐりの丘で、座って食事しながら回復。

ここから一気に降る。ここも坂が急すぎて、ペースが上げられない。

そして、、、失敗その1。ロスト。

T字路で地図を見て確認したつもりで左へ。そしたら、緩やかな登りへ。ここで、少しあれ?と。なぜ登る?

登りながら、きつさもで始めたので、自販機でポカリを買ったり、最初のロキソニンを飲んだり、しながらしばらく進むが、やっぱりどう考えてもこれだけ登りが続くのはおかしいと気付く。

ちょうど通りかかったバイクに手を振ったら止まってくれて、聞いたらやっぱり逆。

T字路を右折しなければならなかった。地図でちがうT字路のところを見ていた。

前回はこの辺は何人かで走っていたので、すんなり進んだのだろう。

T字路に戻って確認すると、16分のロスト。ちょっと痛い、、。

でもまあ、これで5時ちょうどにスタートしたのと同じになったのだろう、と気持ちを落ち着かせて。

 

橘湾岸のコース、ワラーチには向いていない?

式見の港町まで降り終えて、そこからも、そこそこ急なアップダウンが連続する。登りは歩くし、下りも急で、あまりスピードあげられず、全体的なペースが上がらない。

この辺で、今回の問題点に直面。

長崎の歩道って、アスファルトがすごく荒い。尖った石がごつごつと突出している。なぜ?と言うような、他ではあまり見たことがないような、最高難度の荒いアスファルトが延々と続く。

路面は、こんなイメージ。

7mm底の薄いワラーチで走っているので、ものすごく痛い!半端ない。

最初は、山道のところだけかな、と思っていたら、港町の平坦なところも同じ。何これ?ナゼ?

元気なうちは接地を軽く、と集中して走り、我慢していた。が、とにかく、こんな歩道が延々と続いて、疲れてくるとどうしても接地も丁寧にし続けられなくなるの。もう、とにかく痛くて痛くて。やばい。

登りはまだ良いが、降りでは衝撃が強くて、もう辛い、苦行としか言いようがない。

歩道脇の水路上のコンクリートの蓋があるところは、ひたすらそこを走るが、歩道脇なので草などが張り出していて、走れないことも多く、もう荒いところを走るしかない。

 

なぜ、こんなに荒い尖った石だらけの歩道を作ったのか?他では、こんな荒いアスファルト、見たことないぞ、、。もう、意味が分からない。ワラーチの自分には、もう、嫌がらせとしか、思えない。(まあシューズの人には関係ないのだろうけど)。

 

足裏が最後まで保つのか、、と不安に。

 

膝の痛み、腸脛靭帯炎は、うまく克服

この辺で、膝の痛みが出始めた。

腸脛靭帯炎の克服方法はマスターしたと思っていたが、下り坂が長いと、どうしても負担がかかっていた様子。

やばいか、と不安を覚えながらも、腸脛靭帯に摩擦を作らない内旋をしない走り方になるよう調整。

結局この後、しっかり走り続けられて、以後は痛みが出なかった。ので、やっぱり腸脛靭帯炎は、オーバーユースというより、膝の曲げ方が悪いのが原因なのだろう。

と、克服法の理論に、少し自信が持てた。

 

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

 

65km女神大橋に向かって進む。

ここで、氷!!!

60km地点の少し前、大浜の港町のところで、家族が氷を配ってくれている!。ビニールに入った氷を、お子さんが手渡してくれた。これは本当にありがたい!!!かなり気温も上がって来て、火照る体には、これが本当になにより。

確か、前回も頂いた。大会の度に、お店の前でみんなに手渡しているらしい。本当に本当に感謝!

60kmのトンネル。14:12に通過。ほぼ3時間で20kmペース。

遅めだけど、なんとか許容範囲か。焦る心を落ち着かせながら。

 

これまでは、ほぼ単独走だったが、この辺から、7時出発のE部門や、L部門のランナーの人たちと出会うことが多くなり、少し元気がでる。ときどきお話ししながら、気分転換。これは本当にありがたかった。

 

そして、女神大橋!!

ここの眺めは最高!気持ちが昂る。元気が戻る感じ。

橋から見ると、かなり近くに、スタート地点の出島公園あたりが見える。

朝の5時にあそこを出発したのだな、、10時間前か、、。

10時間走って、ほぼスタート地点に戻ってくるのも、なんだかやるせない気もしながら、壮大な眺めに、から元気を出しながら進む。

 

65km地点、女神大橋エイドに到着

14:53。ほぼ10時間。うどんといなりとを頂いた。うまい!!!

内臓は、まだまだ全然大丈夫。

座って少しゆっくり。

最初の予定通り、ここでしっかり10分ほど休憩。体力回復に努める。

橘湾岸スーパーマラニック、女神橋エイド

 

70km、最初の基準となる関門、江川交差点へ。

女神橋のエイドを出発してしばらくは、国道沿いを淡々と南下。

この辺は、さらに周囲のランナーも良く見かけるようになり、ペースの調整がしやすい。

信号で一緒になったランナーさんと話を初めて、並走しながら話をしていると、同業者ということが判明。話も弾んで。こんなことで疲れがぐっと軽くなるから、人の疲労感って、本当に不思議。

いよいよ、70.5km地点。江川交差点。

ここを17時までに通過しないと、伊王島の方に右折させてもらえない。自動的にE部門からLダッシュ部門に変更となる。

前回は、ここを15時、10時間で通過した。

今回は、15時54分。ほぼ11時間で、1時間遅れ。

予定では、100kmで1時間遅れぐらいにしたいと考えていたので、予定より遅いペース。思いのほかペースが上がっていない。

ただ、体力的には4年前よりかなり良い。

前回は、この近所に住んでいた妹家族が、この交差点に応援に来てくれて色々話をした。その時点で疲労感がかなりあったのをよく覚えている。それに比べると、全然元気。

スピードより、元気の方が大事。不安もあるが、大丈夫なはず、と心を落ち着かせながら、伊王島の方に向かって、右折!

 

1/3を走り、残り2/3。

まだまだ先は長い。気持ちを落ち着かせながら、進む。