キャンピングカー。バーストが怖い、と言う話はたびたび聞こえてくる。
なんとかそんな目に合いたくない、と、定期点検は欠かさず、タイヤは大丈夫か、いつも相談し、長距離旅の前には空気圧もチェック。
だが、、、ついに経験してしまった。
恐怖の瞬間。
恐怖の体験の一部始終
1日休みが取れて、ちょっと阿蘇まで1時間半ぐらい。
気楽な気持ちで、さあ出発。
朝の9時過ぎに家を出て10分ほどで高速へ。
5分ほど走ったところで、嫁さんに運転を交代。
自分はオンライン講習を受けるためZoomの準備。
パーキングエリアをスタートして2-3分ほどして、嫁さんが
「ハンドルの振動がいつもより強いような気がするのだけど、、」と。
え?
が、そう言われてみると、そのような気もするし、そうでもない気もする。
遅い車を抜こうと追い越し車線に出ていたときだったので、スピードが90キロ以上出ていた。
「少しスピード落としたら?」
左の車線に戻ってもらう。
「道路の凹凸があるのかも」
などと言いながら、
が、よく見るとカップホルダーが、いつになくガタガタと震えているかも。
あれ?いつもこんなに揺れてたかな、、これって、やばい兆候か、、などと思いながらも、1分ほど、その振動も強くなるわけでもなく、やっぱり気のせいかな、、と思った瞬間、
バンッ!!!
(ガツン!、と言うか、ガンッと言う感じかも)
その一瞬で、来た!と認識。その瞬間、車がひっくり返る、、と体を固めたような気がする。
が、次の一瞬で、いやひっくり返っていない!と。
これからが大切、、と頭の中を、思考が超高速で駆け巡る。
嫁さんが、「何、何、」と引きつっている。
まず、
「ブレーキを踏まないで、、」と、ハッキリと伝えて、(焦らせないように、できるだけ落ち着いた声で、なんて、考えてたような気もする、、、)
「ブレーキ踏んじゃダメだよ、、」
ともう一度伝えて、
「ハンドルをできるだけ真っ直ぐ、、ハンドルは切っちゃダメだよ」
と、自分の手をハンドルに伸ばしながら、ハンドルが取られそうなら補助しようと、、。
が、、なんとかうまい具合に、真っ直ぐ進んで、徐々に減速している。
「どうすれば良い?」
「このまま、このまま、、
スピードが落ちて来たら、少しづつ、ゆっくり左の路肩に行くからね、、」
(ハザードを付ける余裕が無かったのは、反省点)
なんとか完全に路肩に入るまで左に寄せられて、停車。
すぐに、2人とも、左から降りて、車の後方へ。
左後輪がバーストしていた。
(前輪でなくて、良かった、、、)
少し先に、ガードレールの下の隙間が広いところがあったので、そこから外へ。
ここで、ようやく命が助かった、、と、張っていた気が、少し緩んだ。
その後の対処
どこに連絡しよう、、
こちらで大丈夫です、各方面連絡します、、と。
で、丁寧に色々アドバイスを頂いて。
車の重量が3,000kgまでかそれ以上で、救助の車が変わる、とのこと。
怖いが一旦車に戻って、車検証を取って来て、、。なんとか3,000kg未満を確認。
20分ほどで、NEXCO(西日本の高速道路の警備の方)が来てくれて、コーンなどを立ててくれた。
45分ほどで、JAFが到着。
一旦、車を後ろに積んで、2kmほど先のインターから降りて、その先の道の駅の駐車場へ。
炎天下のなか、スペアタイヤに変えて頂けた。
JAF、、、神様。
いつもJAFに助けていただく時にはそう思うが、今回は、特に特に、、そう強く思った。
イヤー、やばかった。
まさに、死が頭をよぎった。
反省点
1。点検の頻度
バーストは気にかけていたが、、3月に前回、点検をしてから、かなり遠出を2回。それ以外にも頻繁にそこそこの中距離を旅していた。やはり遠出の後はチェックをした方がよいのかも、、。
2。出発前の点検
どうせ素人の自分が見ても分からんだろう、、と、出発前にタイヤを目視でチェックはしていなかった。
が、、今回を経験して、もしかしたら何かの兆候を掴めていたかも、、とも思うと、今度からは、できる範囲でしようと決心した。
3。運転中の振動
振動を最初に認知してから、おそらく1分か2分ほど時間があった。
あとで見ると、その間に高速バスのバス停を通過していたのではないかと思う。
こんなところで停車は、本来はいけないのだろうが、命には変えられない。
今度からは、勇気を出して、止まってタイヤをチェックしようと思った。
こんな所が無いとき、路肩に停めるのは、さすがに難しい、、。どうしよう。
4。止まった後の三角停止表示板
今回、止まったあと、車の中をゴソゴソ探すのが怖くて、表示できなかった。
後ろから開く扉があるので、そこからすぐに取れるところに置いておこう。
5。タイヤの交換
今、4年目で、来年交換しましょう、と言われていた。
が、HPによっては、3年ごとに変えた方がよい、と書いてあるのもある。
今度から、3年ごとにしようかなあ、、。
それにしても、本当にやばい経験をした。
命があることに感謝。