橘湾岸スーパーマラニックのE部門。3度目の挑戦。過去2回のDNFのリベンジなるか、、。
中盤、かなりペースも落ちて、関門通過が難しくなってきた。
が、なんとかゴールを目指して、、
kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com
唐比温泉センターまで3時間。もう、走ってみるしかない!
飯盛とんの山エイド、182km地点。
11時35分出発
E部門で一番厳しい関門が、次の「唐比温泉センター」200kmの14時30分。
と言うことは、
あと18kmを3時間弱、、。つまり1時間を6km以上のペースが必要。
しかも、途中、150mと120mの山を越えなければならない。今までの限界ペースが1時間6kmに届かないので、もう完全にアウト。
だが、
エイドで、応援と、おはぎ、で元気を充電できた。
5分仮眠で回復しているはず。
そしてH氏の「あきらめちゃだめ」の言葉を胸に、
まあ、走ってみるしかない、とスタート。
後先考えずに、もうどうにでもなれ、、
で、下りを使って、一気にペースアップ。
ん?思いのほか走れる。そのまま平坦な道、ここも、とにかくペースアップ。お、意外と走れる。なんと、キロ7分を切ってる!
じゃがいも畑への登りへ。おお、ここも、思いのほか走って登れる!
6年前にも、173kmの時に走ったコースだが、その時は、この区間は炎天下で相当辛かった。が、今年は逆に小雨。これが助かった。
こんなペースで走ったりして大丈夫か、、どこまで持つのか、、。もちろん3時間は到底続かないだろうが、もうそんなことは言っておられない。
じゃがいも農道超えて、飯盛経塚エイド、189km地点に到着。
12時32分。
この150mの登り区間7kmを1時間弱!。
あと11kmを2時間弱で行けば良い。
お!!もしかしたら、行けるか?
有喜老人ホームのエイド、193km地点、到着が13時13分。
あれ、がんばったつもりなのに、4kmを40分?どうか、、。
アイスを頂いて元気出して。
ただ、だんだんペースが続かなくなってきた。
この辺から、周囲のランナー、3-4人と声をかけて皆んなで励まし合いながら!。行ける行ける、と。
この先、国道に出たのが197km地点。ここからの高さ120mを目指す上りが辛い、、。間に合うはず、と信じて、少しでも走りを長く入れながら。
国道を右折。あと2km。まだ20分ある。あとは下り!
しかし、なかなかエイドがない。
ようやく遠ーくにエイドが見えてきた!
少し手前の角で、これまでエイドで何度も応援してくれた、元気なボラの兄ちゃんが、「あと5分!がんばれ!」
最後の角で、嫁さんが待っていてくれて、「あと3分!」。
いっしょに走って、、、
唐比温泉センター、200km。14時28分!
関門の2分前!。(距離に換算すると300mほど、、グランド一周もない、)
やった、間に合った!
ギリギリ!。途中、少しでも気を抜いていたら、危なかった!!
あとは、最後のチェックポイント、千々石海水浴場へ、、が、、
そして、ここ唐比温泉センターさえ通過できれば、ほぼ完走が見えてくる!
というのは、次の関門の千々石海水浴場まではマップを見ると5kmしかなく、70分で行けば良い!余裕ある設定。
そして、そして、
この橘湾岸スーパーマラニック。その千々石海水浴場の関門に間に合えば、ゴールが認められる。
やった、完走が現実のものになりつつある!
顔が一気にニコニコ!
エイドでは、お素麺をつるりっと頂いて、早々にスタート。
千々石海岸の区間。ここはひたすら平坦な道。6年前は、炎天下で辛い区間だったが、今回は暑くない。しっかり進めば、歩きでも、まず大丈夫なハズ。
でも、まあ、もしものため、できるだけ早く到着しておきたい。と、スピードはもう全然残っていないが、できるだけ走りを入れる。
が、、あれ?もらった地図で、関門のチェックポイントと書いてあるところに、何もない。
後ろから追いついてきた常連ランナーさんに聞いたら、関門は、あの先の堤防のところ、と。
あれ?地図と違う、、。
まだ1km以上は有りそう。
なるほど、6.5kmあったので70分だったんだ。
やばい。ここまで来て関門に掛かったら洒落にならん、と、また、一気に走り出す。
きついなんて行っておられない。最後の最後、の力を振り絞って。
千々石公民館、15時35分、関門の5分前に到着!!
「やったーーー!!」
の連呼!
最終関門、通過決定!。もう、嬉しくて、嬉しくて。
エイドの皆さんと喜びを分かち合いながら、、
あとは、ゆっくりでも良いので、とにかくゴールに辿り着きさえすれば、、。
が、、試練は続く、、
5分ほど休憩し、
さあ、ゴールに向かって出発!
ただ、ここから最後の試練が。
これまで海岸線を走っていて、ワラーチと足裏の間に細かい砂が入った。マメができた足裏に塩を塗られたような痛み。
平坦ならまだ良かったが、ここからは、名物の、嘘のようなあり得ない超、激、急坂。踏ん張って、ワラーチと足裏の間に力がかかるので、足裏の皮が一気に剥がれそう。とてもこのままでは登れない。
激坂の前に来たところで、ワラーチの真田紐を調整。足裏にフィットさせてできるだけ滑らないように。
調整していると、なんと、またまた土砂降りになってきた。再度、ザックから雨具を出して、着て。
いざ超、激急坂の登り。やっぱり足裏が滑る。痛い!!。やばい。登れん。たった一歩が辛い。もう苦行だ、、。ただ、ここまできて棄権なんて嫌だ。
なんとか苦痛を乗り越え、もう足裏どうなっても良いや、、と、登り切り、
ようやく平坦区間。
ホッとするが、、もう、走れん!。
もう、周囲にランナーは誰もいない。自分が最終ランナー。
一人トボトボと、歩き始める。
が、、なんとここに来て、土砂降りのうえ、さらに海からの強風が吹き始めてきた!
もろに体に吹き付けて、寒い!!これって低体温で動けなくなる?ここで棄権?いやだ、、ここまで来て。
しかたない、あと1時間半なんだから、、と言い聞かせて、体を動かそうと、歩幅は限りいなく小さいが、走る!
30分ほどで、なんとか風雨が少しおさまってきた。よかった。
やがて、下り坂へ。
国道に出た!あと3km。
ここからは、最後の意地!走るぞ!!
が、一生懸命走っているハズなのに、ペースはキロ10分以上。歩くより遅い。
少し自分でも笑ってしまうが、まあこれが限界。何とか走り続けながら。
小浜の街に入って行く。
もう、こころは完走の喜びで、顔も心もニコニコ。
沿道では、途中から何度もエイドで応援してくれたボラの方々が、拍手!。
目に涙が、、、。
ゴールに近づくと、嫁さんも手を振ってくれている。(後で聞いたら、走る格好してるのに、全然近づいてこないので、足踏みしているのかと思った、、と、、)
ゴール!!
やった!!信じられん。まさか本当にE部門、ゴールできるなんて、、。
36時間48分
リベンジ達成!!
結果的には、過酷な天候もあって、完走率は29%。なんと、、。
まあ、よく頑張りました。
ゴール後の楽しみ、温泉と食事!
ゴール後は、温泉、すぐ横の望洋荘。
ほっと汗を流して、冷えた体を温めて。
夕食は、多乃吉(たのきち)。
r.gnavi.co.jp小浜ではいつもここ。海の幸など、本当に美味しい。ビールが沁みる!
が、、最初は調子は良かったのに、暖房の風が直接あたる席にいたのがいけなかったのか、暑くて虚脱状態。きつくて座っておれない。
残った食事を、お持ち帰りに包んでもらって、帰ることに。
車中泊は、石合公園駐車場
コルドリーブスに戻って、車中泊は、、、
以前は、街中の足湯があるところの駐車場で車中泊したので、今回も、と思ったら、なんと車中泊禁止、の表示が。なにかあったのかな?
仕方ない、どこか探そう、と、国道を西方向へ走り出したら、すぐに、公衆トイレとパーキングがあるところ発見。石合公園というところ。
周囲に家もあって、比較的明るいし。安心感ある。と言うことで、ここに決定。
心地よい疲労感に包まれ、一気に爆睡!!!
5日。翌朝、、
この石合公園。朝、起きて見てみると、駐車場の端にランナーの像がある。
なんだろう、思ったら、
「ランニングの聖地。雲仙小浜マラソンのスタートゴール地点」と書いてある。
高校駅伝の代々優勝校も書いてあった。
思いがけず、今回217km完走後、には、、正に、ふさわしい場所だった!
余韻に浸りながら、1日のんびり
朝食は、昨日走った「千々石海岸」へ。
途中のコンビニで飲み物などを購入して、千々石海岸の海岸線沿いにある駐車場に駐車。前日、多乃吉で包んで貰ったものを電子レンジで温め直して。
おかげで、すごいご馳走の朝ごはんになった。これも、キャンピングカーならでは。
あとは、午前中は、ごろごろしたり、海岸を歩いたり、しばらくのんびり、、、。
昼ごはんは、小浜に戻って入潮へ。
前回見つけた、超絶においしい小浜ちゃんぽん。
r.gnavi.co.jpが、、
着くと、あ、閉まっている。看板があって、立て替え中。
残念、、
と思ったら、少し小浜方向に戻ったところに仮店舗があってテイクアウトできる、との表示。良かった、、
行ってみたら、店の前の外にテーブルがあって、そこで食べれるようになっていた。ちゃんぽん。やっぱり美味しかった!。疲れた腹に染み入った。
あとは、のんびりドライブ、途中、休憩しながら帰宅。
と言うことで、まさかまさかのE部門を完走!
せめて、Lダッシュでも良いか、と思っていたのに。
途中、あ、これはもう無理だ、、と思ったりしたのに、、。
まあ、しばらくは、感動に浸ろう。自分でも良くやった、、と、思う。
そして、改めて、こんな大会を本当に献身的に作ってくれている、ボランティアのスタッフにすごく、感謝!!。
嫁さんにも感謝!!!。
こんな体に産んでくれた両親にも感謝!!