ジョグトリップ。今まであちこち走ってきたが、ジョグトリップの老舗コース「松浦フル」は初の参加。
予報では、気温30度越え。10月10日と言うのに、、。
(体育の日!、と言いたくなるが、若い世代と話をしていたとき何それ?と言われた。全く知らないらしい。なんだか残念、、、)
暑さに不安はあるけど、まあなんとかなるだろう、と久しぶりのジョグトリに期待を膨らませながら、(まあ、結果的には、暑さをちょっと甘く見ていたのだが、)
出発地点、道の駅松浦、海のふるさと館へ
今回は、前泊なし。で早朝出発。
前々日前日と、ともに夜まで仕事でけっこうな睡眠不足。まあ、楽しみの前は、いつも大体そんな感じ。
朝6時に起きてバタバタ準備してコルドリーブスで出発。
最近は車中泊のとき以外でも、キャンピングカーで行くことが多い。荷物があらかじめ色々と積んであって便利だし、応援の最中も嫁さんがゆっくり時間を過ごせるし。
運転は、ちょっと申し訳なかったけど嫁さんにお願いして、自分は助手席でしばし仮眠、、。
出発地点の道の駅松浦、海のふるさと館に到着。2時間とちょっと。
前にここに来た時は、クリモと一緒だったね、と嫁さんと思い出す。散歩で歩いた公園なんかがあるから、こんな時には、クリモが居なくなった寂しさが、またフッと湧き上がってくる。
晴れ渡る空の下、松浦フル、スタート
まずは、受付で、あみりんにご挨拶して。
周りに何人か準備をしている人はいるけど、8時から受付開始で、順次スタートなので、ほとんどの人は出発済みの様子。
9時までに出発すれば良いので、リーブスに戻って準備。そこで、コンタクトレンズを忘れたのが発覚。仕方ない、メガネで走るしかない。まあ、朝ランはいつもメガネなので問題はないのだが、、。ちゃんと準備をしないからこんな風になる。と後悔はしつつ。
と言うことで、8時50分出発。
まずは海岸線を少し東に走って、志佐川を渡るとすぐに内陸方向へ。松浦駅の横の線路を渡って、松浦の街中を抜けて行く。
志佐川の川岸に出て、あとはしばらく川岸の東岸に沿って上流へ。対岸には、前にスタートしたランナーたちが次々と折り返して戻ってきているのが見える。少し行くと橋が見えて、ここを渡って折り返すのか、と思って近づくと地面には直進の矢印。折り返しはまだ先。少しがっかりして、さらに上流に進む。だんだん山の方に入っていくが、いっこうに次の橋が見えない。この辺の田んぼ、稲穂が一面実っていて綺麗。ちょうど農家の方が稲刈りをしているところを上流に向かって、かなりいい雰囲気。
のんびりとゆるい傾斜を登っていると、ようやく次の橋。出発から5kmすぎ。渡って、折り返して街の方へ戻ってくる。緩い下りが続いて、だんだん走りも楽に。落ち着いて、と思いつつも、ついついキロ5分半ぐらいと、ペースが上がってしまう。
街に戻って海沿いに戻る少し前、9kmすぎで左折して山道へ。このコース一番の結構急な登りが続くが、まあ調子も良くなり、軽快にぼちぼち登っていく。そうそう、どう言うわけか、今回、やたらと蛇さん、多分アオダイショウ、のまだ少し小さめの、、に出会う。3匹も会った。中には、ちょうど車が走ってきて、引かれそうで危ない、、と、後ろから追っかけて、渡るのを促して手伝ったり。
12km、最初のオアシス
カッパ巻き3個。いつもながら、これが本当に食べ易い。麦茶をカップ1杯。あとは、カップに水分補充してスタート。
が、後で考えると、これが少なかった、、。多分1時間ちょっと走ってきたので、この暑さなら800mlから1Lぐらいは汗が出ただろうから、もう少し取っておかなといけなかった、、。油断してた。走る前に200ml。途中で200ml。でここで400mlぐらい飲んでおかないといけなかった、、、。
と言いつつ、このころはまだまだ元気で、ここから山の中をのんびり。登ったり下ったり。だんだん調子良くなって良い感じで。段々畑なども見ながら、、。
20kmオアシス。九十九島の時と同じ民家
九十九島の時のコースを戻っているな、、と思ったところで、すぐに次のオアシス
ここのオアシスは、桃の水大福。美味しい!。これは、マジで半端ない。暑い中を走って、食べやすい、、と言うことだけではもったいないぐらい、、。ゆっくり、美味しいお茶やコーヒーとでも一緒に食べたい。
そして、水分。結構暑いので、しっかり取らないと、、と。2杯、400ml飲んで。
ようやくちょっとやばいかも、と思い始めた。遅すぎ。長い距離を走るのが久しぶりだったので、この辺の感覚を忘れていた。失敗。
ここで3人のグループから、写真を撮って、とお願いされて、その後、しばらく一緒に走りながらお話。二人は福岡、も一人は岡山から今福岡に来ている、とのこと。こんなおしゃべりが楽しいのが、ジョグトリのいいところ。
コースは九十九島100kmの時を逆に走る感じでしばらく進む。九十九島の時には川を飛び石で渡るところがあるが、この日は飛び石は水面下。水量が多いのか。コースはここを通らずに迂回している。時期的に今は渡れないのかな?
大崎海水浴場。真っ青の極上ビーチ
海岸線に出て国道を渡って少し行くと、広いビーチに。大崎海水浴場。これがすばらしい景色。
先をみると、リーブス発見。嫁さんが日陰に椅子をおいて、のんびり刺繍をしていた。ちょうど海水浴のトイレもあったのトイレ休憩。で、おしゃべりしながら少しゆっくり。
そこで、一緒に走っていた人の1人が、あ、以前シェルティーと一緒にいましたよね、と気づく。皆さん、このキャンピングカーを見て、あ、あの時の、と繋がるみたい。で、また少し話も盛り上がりながら。
ビーチは本当に綺麗で、泳ぐと気持ちよさそう。やたら暑いし、先日の様に、ちょっとドボン、と飛び込みたい気分だったけど、まあ先も長いし、我慢。でボチボチスタート。
そこから、海岸線、日差しを遮るものがない。暑い、、。
気温は後で調べると32度ぐらいまで上がったみたい。この頃はまだ、まあなんとかなるかな、、と思いながら。
半島を回って戻ってくると、一旦国道を渡って山の方へ。
ここで、ビーサンの人、発見。ジョグススのカントクさんのブログを見て、始めたんだそうな。今のところいい感じらしい。やっぱり、これが良いよなあ。
すぐにまた海岸線に戻ってきて、国道を渡って、津崎燈台などのある大きめの半島の方へ。
そして、25kmを過ぎた頃から、あれ、ちょっと疲れてきたかな。きついぞ、、。
やっぱり水分、足りなかったかな、と、ことの重大さに気付き始める。この周囲は、畑か海岸線。店や自販機なんて全然ない。さっきの、ファミマ、、、。あみりんの親戚のところで、ポカリでも買っておけば良かった。
(実は、このファミマの前を通る時に、地図を見間違えて、その親戚さんのとは別のファミマだと思ってしまって入らなかった。こんな単純な道の地図を見間違うとは、この辺から判断がにぶりはじめてたのかも、、)
海岸線。暑い。。
ついに、「きつい、、歩きたい、、」の感覚が始まった。
最近は超ウルトラ用に練習をしているので、50kmぐらいはあまり歩きたい、、と言う感覚が出なくなっていたのだが。やっぱりこれは水分が足りてないな、、と。まあこのところやや練習不足気味なのでそのためもあったのかもしれないけど、、、やばい。
ペースを落としてなんとか走り続けるが、次の28kmのオアシスが遠い、、。遠くの綺麗な平戸の島や綺麗な海を見る余裕がだんだん無くなってきた。
28kmオアシス。日陰に座り込んで休憩
小さな集落にでて、ようやく28kmオアシス。ほっと。
オアシスでは、他の参加者も日陰に座って。みなさんと「暑いですねーー」と言い合いながら。
ここでは「いなり」。これもおいしい!。これだけ疲れていても、すんなり入る。
そして水分!!。でも、あまり飲み過ぎると胃に溜まって走れないので、一回で飲めるのは、コップ2杯ぐらいが限度。10分ぐらい少し休憩時間を長めにとって、あとはカップに注いで出発。
少し元気が戻って、最初はある程度動ける。少し行くと登りに入るが、がんばって走る、、。
登り終わると、ここから先が、今回の特別ルートらしい。この松浦フルの多分一番きついポイント城山展望台が台風で通行止になったらしく、その代わり、半島の先端までぐるっと回る。。
少し上りはあるが、この代わりのルートかなりいい感じ。半島の先端には風力発電の風車が、そしてその先に灯台。津崎燈台。
ここでワラーチの人と一緒に。しばらく並走して、おしゃべり。
特別ルートを回って少し下りが続くが、、だんだんきつさでペースが落ちてくる。
そして、ここで城山展望台への上り口発見、通行止めの標識。遥か山の上の展望台を眺めながら、、こんなところ、登れん!!!!冗談じゃない、、。
以前のブログを見て、尋常じゃない、とは予想していたけど、、、。いや、無理でしょう、30km過ぎでこれは。
今回、カットになっていて、本当に助かった。
海岸線に出て、星鹿(ほしか)漁港などを通りながら、トボトボと。途中、自販機で、アクエリを補充。そうそう、この自販機でボトルを取る時に下を向いたら、、フラッと。やばい、脱水だ。熱中症かも。。これは倒れないように、本当にゆっくり走らないと、、と。その先、キロ8分半でもきつくて、歩きたくなるのを我慢しながら、さらにペースを落として、なんとかテクテク走り続けて。
36km。最後のオアシス。もうヘロヘロ
オアシスに前についていた女性の方たちを見てみると、あ、みんなビーサン。
で確認してみると、やっぱりjogsusuの人たちだった!。ご挨拶して、写真撮って。
オアシス食は、ノンアル梅ゼリー。良かった。これなら食べれる。そして美味い!これだけヘロヘロだと、他のだったら喉を通らなかったかも。胃も少しシクシクし始めていたし。本当に助かった。
10分ぐらい、しっかり休んで、出発。あとはゴールへ。
やっぱり、少し休むと、かなり回復する。さらに少し雲が出てきて少し涼しく。なんとかキロ6分台後半を維持しながら走る。
国道を渡って、山道に入って、さらに少し涼しく、、。助かった、、。これならなんとか行けそう。
しかし、あと6kmしかないのに、、、長い、、。だんだんペースが落ちてくる。登りもあるし、キロ8分から9分ぐらいで、なんとか歩かずに走り続ける。
松浦発電所前の駅を越えて、、下りに入って。やった、道の駅が見えてきた。
そして、ゴール。。5時間33分。5時間あれば戻ってこれるかな、なんて予想してたけど、とてもじゃない、、。ヘロヘロ。まあとにかく、疲れた。
ゴール後は、恒例の記念撮影とコメントを録音してもらって。
後は、道の駅に行って、自販機でアイスクリーム買って、食べて。三ツ矢サイダーを飲んで、、。
でもやっぱりきつくて、リーブスに乗って冷房の中で、30分ぐらい仮眠。ようやく少し落ち着いてきた。胃も少し落ち着いてきた。
嫁さんが道の駅で、ブリ丼、買ってきてくれた、ぶりの刺身がたっぷり乗って、豪華!。で、旨い!!。ぶりがプリップリ。そして、なんとこれで、たった400円らしい。素晴らしい!
ランの後は伊万里で温泉、白磁の湯
ふくらはぎが攣りそうでピクピクしていたので、運転は、嫁さんにお願いして。そしたらやっぱり途中で足が攣りまくって、悶絶。
助手席に座っていたので、前が狭くて、足やふくらはぎを伸ばせない。ストレッチできないので、治るまで、ただひたすら痛みに耐えるのみ、、。まさに悶絶。
30分ほどで白磁の湯に到着。駐車場には、そこそこ車が止まっている。まあ駐車場全体が広いのでガラガラ、という感じではあるが。
そして、温泉も、とにかく広い。屋内のと露天風呂と。種類もたくさん。入っている人数はある程度多いが、それぞれの湯船に十分スペースがあって、ゆっくたり入れる。足をとにかくほぐして。温泉と冷水を交互に入ったり。なんとか、攣りは少しは良くなった。
ゆっくり温まったところで、出発。
ただ、まだ少し油断すると攣りそう。なので、やっぱりその先の運転も嫁さんにお願いして。申し訳ない。帰り道、高速で、なんとか攣りはしなかったけど、ピクピクと今にも攣りそう。ヒヤヒヤしながら。
足の攣りにはビール
地元に帰ってきて、夕飯はなじみの食堂。
そこで、嫁さんにお願いして、お許しを頂きビールを注文。
実は、自分はビールを飲むと、この足の攣りはテキメンに収まる。大学時代、テニスの試合で攣りまくった時に、その後ビールを飲んだ時に気づいた。
今回も、まさにテキメン。ビールを飲み始めて5分ほど、注文した親子丼が出て来る頃には、あれだけずっとピクピク攣りそうだったふくらはぎが、嘘の様に全く治ってしまった。やっぱりすごい効果。
と言うことで、10月だと言うのに気温32度と言う冗談のような真夏の暑さの中のフルマラソン。水分補給の失敗をまた経験して、こんなことでは、まだまだだな、と。自然の真っ只中を素晴らしいコース。今度は、もう少し涼しい時に走ってみたい(ちなみに1週間後の日曜は、最高気温20度、、1週間ずれておれば、、)。
ある意味、本当に十分すぎるほど満喫できたジョグトリップでした。