ワラーチで奄美ヨーリヨーリラン。旅ラン満喫記、その2

奄美大島での奄美ヨーリヨーリラン。100kmを楽しんできた。

 

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奄美大島は3回目の訪問になる。

昨年、このヨーリヨーリランに参加した時は3日間の滞在だったが、今年は奄美大島をさらに満喫するため、金曜から有給とって、がっつり4日滞在。

観光、食事、まだまだ新しい発見だらけ。

いくつか厳選して紹介。

 

2月2日金曜

福岡から朝7時5分の直行便で奄美大島へ。

レンタカーは、奄美レンタカー。こんなに安くて大丈夫なのだろうか、、。

 

まずは屋鈍(ヤドン)へ

数年前に初めて訪れた時に気に入ったところ、宇検村のさらに先の屋鈍(ヤドン)海岸。

ちょっと遠い、、。車で宇検村まで2時間で、さらにそこから40分。

www.kagoshima-kankou.com

でも、やっぱり海は最高に綺麗!そして、奄美ならではのゆったりした雰囲気がお気に入り。暖かければ、泳ぎたかったなあ、、。

前回来た時に昼飯を食べた、「やどんカフェいちのいち」

オフシーズンなので開いてないかも、、と思いながら行ったがあいていた!かっこいいニワトリさんもまだご健在。ちょっとお年を召されていた。

玄米パスタで、ジェノベーゼと地元の野菜のパスタ。おいしい!

奄美大島 やどんカフェ

 

マドレーヌやスコーンも購入。

旦那さんのUターンで15年ぐらい前に来た奥様が、カフェを開かれている。のんびりと色々お話させていただいた。

yadoncafe.amamin.jp

食事の後は、砂浜を歩いたりのんびりと。

宿泊は「伝泊」

奄美大島で古民家改築や、島を生かしたリゾートなどを展開している「伝泊」

今回はその「伝泊」を利用してみた。

宿泊したのは赤木名の街に近い、「小路ぬける砂浜の宿」、と言う古民家のところ。

ドライブで到着が遅れたが、とても丁寧に対応していただけた。ちなみに受付は、まーぐん広場。赤木名の街、昨年のヨーリヨーリランのスタートゴール地点。

宿は、完全に古民家だが、綺麗にリフォームされていて、快適。

奄美大島 伝泊

場所も最高。朝は、前の砂浜でボチボチお散歩。のんびりできる。

おすすめ。

den-paku.com

 

奄美の地の料理

夜飯は赤木名の街へ。昨年のゴール後に食事した「ガジュマルの樹の下で」。

今回もカウンターで、まったりと。奄美大島ならでは、と言う食事で、とても良い感じ。黒糖焼酎飲みながら、今年も満喫。

mishoran.com

ちなみに、奄美大島の食事は、値段が少し高い。食材が高いらしい。これは仕方がない。

 

2月3日土曜

金作原のツアー

奄美では、外せない金作原の原生林ツアー

まだ行ったことがなかった。

この金作原の原生林ツアーは、行っている団体がいくつかある。

通常はどれも前日までに予約が必要。今回も行き当たりばったりの計画なので、予約していなかったが、午前中に連絡してみると午後のツアー。大丈夫だと。ラッキー。

名瀬の街中のツアー受付へ。長靴などを用意してくれた。

名瀬をスタートしてすぐに山の中へ。案内がないと、とても入れるような場所では無いなあ。だんだん山の中へ入っていくと、道端にあるアマミノクロウサギの糞、を教えてくれた。なるほど。たしかにうさぎの糞だ。

30分ほどで到着。車を止めて遊歩道へ。以前は林道だったらしい。昔、紙の原料で木をどんどん伐採した時期があって、あちこちに林道が作られたらしい。伐採しなくなり、原生林に戻るのに本土だと120年ぐらいかかるが、奄美だと80年で復活し、こうやって見れるとのこと。ヒカゲヘゴは見応えがある。

 

金作原の原生林


あとはたくさんの照葉樹林。この辺の復活の過程を解説してもらい、とても勉強になった。

 

ランニングの前日はカーポローディング

夜飯は、また赤木名の街に出て、「山一ラーメン」

amamitabi.com

まーぐん広場から道を渡って反対側。暖簾を見つけて気になっていたところ。行って見たら、ここがすごくよかった。ラーメン、焼き飯、ぎょうざ、、野菜ラーメン追加。地元の方々にも人気みたい。値段も、ここはさほど高くなく、まあまあ許容範囲。そして、すっごく美味しかった!!

奄美大島 山一ラーメン

2月4日月曜

3日のランニング当日は、その1で。

そして翌日。あいにくの雨。けっこう土砂降り。

 

コーヒー豆を購入

伝泊をチェックアウトして、

「豆と麦」へ。コーヒー豆の焙煎屋さん。

伝泊の宿舎にドリップコーヒーがあって、「豆と麦」のものだった。

ネットで見たら、赤木名にある。ただし、あらかじめネットで予約しておかないと、突然行っても豆は買えないらしい。なので、土曜のうちに頼んでおいた。

amami-time.com

10時に豆を受け取りにお店へ。少し探したが店の場所がよく分からず、まーぐん広場に行って聞いてみた。そしたら、ちょうどそこにいたおじさんが、今からその店の近くに戻るので、案内するよ、、分かりにくいから、、と。

そして、軽トラで先導してくれた!!!まさに、「ポツンと一軒家」状態。なんとやさしい。

で、「豆と麦」の店舗、、確かにかなり見つけにくい場所だった。

入ると、ご夫婦でしていらっしゃって、で、ご挨拶して、しばしお話を。

旦那さんがランニングをしている、とネットに書いてあったが、かなり凝り性で、ワラーチで走ったことを話したら、そうとう興味を持たれて、色々話が弾んだ。

コーヒーは、自分の好みで浅煎りを頼んでいたけど、普段は中煎りの豆が多いらしい。帰宅して飲んでみると、本当に美味しかった!!。今度、中煎りを頼んでみようかな。

 

絶品の昼ごはん

龍郷町を抜けて、そろそろ昼ごはんを、、。ここの国道を走ると「島豆腐」の目立つ看板がある。いつも通り過ぎていたが、入ってみることに。お店の名前もそのまま「島とうふ屋」

shimatoufuya.jp

 

かなりの人気店で少し待ち時間があったけど、ここがそうとう良かった!豆腐だけでなく、島の野菜を使ったたくさんの小皿。本当に美味しかった。

奄美大島 島とうふ屋

ちなみに、ここの窓ガラス。落書き自由。クレヨンが置いてある。

 

観光は、島の南の方へ、、。

あとは、その先の島の南側の集落、小湊漁港などを巡ったが、、雨であまり外に出られず、残念。雰囲気もいい感じなので、今度は晴れた時に来てみたい。

 

恒例のジェラード

空港へ戻る前、国道沿いのジェラード屋さん。「LaFonte」

ここは外せない。

奄美大島 La Fonte

前日のランニングで店の前を通った時に応援していただいたこと、お礼を言いながら。

lafonte-amami.com

 

とまあ、今回も、宿、観光、食事、本当に満喫できた充実の奄美の旅でした!

また来るぞーーー。

 

さが桜マラソン、裸足で走ってみた。

裸足ランニング。

今年2024年の、さが桜マラソン。ロードでは初となる裸足フルマラソンに挑戦してきた。



これまでの裸足ランニング、大濠公園でフルマラソン、そして100kmを経験済み。ただし路面はタータン様のやさしい路面。

 

kimamanitabishitetanoshikurun.hatenablog.com

 

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ロードでの再長距離は、練習でハーフ21kmまで。

裸足ランニングをされている皆さん、フルマラソンは当たり前のように完走している。さらには、ウルトラ、富士山、琵琶湖1周200kmなど、、。凄すぎる。

なので裸足ランニングをしている自分としては、挑戦してみなくては、、。

 

さが桜マラソンでの裸足ランって

さが桜マラソンは、毎年出走している恒例の大会。コースはほぼフラット。初のサブ3.5、となる自己ベストをワラーチで作ったのもこの大会。

でも、ここって裸足での挑戦、可能だろうか、、

路面、裸足マラソンに向いているのかな。

そこでブログで経験談を探してみたが、これまでここを裸足で走ったと言うものが見つからない。路面の荒さの情報がない。

思い返してみると、ワラーチでは気にならなかったが、途中周囲が田んぼの中を抜ける区間が長いし、最後の川沿いを走るあたりなど、荒かった様な気がする。

かなり不安はあるが、ワラーチ持参で、弱気で行けるところまで行ってみよう。

 

大会当日は雨

今年は桜の開花は遅れていて、まだ全然開花してない。昨年なら満開の日を過ぎているのに。

天気は予報では大雨。開催が危ぶまれる。

朝の5時にホームページで中止かどうかの発表がある、とのこと。

前日から佐賀に入りコルドリーブスで車中泊。朝5時に駐車場に行くと、係の人がゲートを開けに来た。開催が決定した、と。

さあ、と心を決めて。

8時前に会場へ。

シューズのタイム計測チップは、あらかじめ郵送されてきていて当日の受付は無い。しかし、裸足でも計測可能な足首のチップに変えてもらわないといけない。

大会本部のテントに行ってみると、そこですぐに足首へのチップに変更してくれた。

 

スタート地点へ。

8時30分。サブ4のスタート地点へ並ぶ。ラン友たちを見つけて、裸足の初挑戦などとお話しながらスタートを待つ。

5分前。ワラーチを脱いで、いよいよ裸足に。

不安いっぱい。どこまで行けるか、、

 

裸足マラソン、スタート。

雨はまだかなり強い中をスタート。気温は12-13度ぐらいで、比較的暖かいのがせめてもの救い。

スタートして国道を南下。街中のメインロードだが、予想に反して、早々に路面がかなり荒い!

しばらくして一時的にスムースな道もあったが、佐賀城を周回する路もそこそこ荒い。

足裏温存しながら、キロ6分半ぐらいを目安に走る。荒いところは慎重にペースを落として。

足裏に優しいスムースな白線を走る「白線流し」をできるだけ、と思うが、なかなか良い白線が続くところも少ない。

スタート地点にもどる10km近くで、足裏はかなり辛くなってきた。街中でもこれでは、先が思いやられる。

その先で、街を東へそれて右折する。さっそく、極端な荒い路面!やばい。

ときどき少しマシな路面もあるが、その先、両脇田んぼの区間へ。やっぱり道はかなり荒い。

周囲のランナーや応援の方々から、裸足!と驚かれ、「大丈夫ですか、痛く無いですか、」と聞かれる。

その応えは、もちろん

「痛いです」

 

どこでワラーチを履こうか

なんとか21kmハーフを通過。この先は裸足自己最長。これは25kmぐらいが限界かな、、。

どこからワラーチ履こうか、などと考えながら進む。

25kmを通過。もう少し行けそう。折り返しの吉野ヶ里公園までかな、、。

吉野ヶ里公園に入る。

雨で、コースの一部は池、の状態。シューズの皆さんは、もうグショグショ。が、自分はどうせ裸足なので、安心してビチャビチャと水に入りながらつっぱしる。裸足のメリットを満喫!、せっかくなので、もう少し裸足で走ってみよう。

エイドの、そうめん、いちご、相当、美味かった!!。

 

タイムを完全にあきらめる。

吉野ヶ里を出ると折り返し。今来た道、あの荒い路面をまた走るのか、、と気持ちが暗くなる。

ここで気持ちを完全に切り替えた。タイムは完全に諦めよう。

一応、5時間以内を目標に走っていた。が、、、

裸足で琵琶湖1周200kmを最近走ったランナーがいて、facebookで応援しながら感動した。それを思い出し、ペースを落としてゆっくりで良いので、やっぱり完走を目指してみよう。

幸い、足裏にまだマメはなさそう。フォームをいろいろ変えて工夫しながら、タイムは6時間以上かかっても良いから、、、。

道の荒さへの気持ち、頭の中の発想も、切り替えた。

荒いアスファルトは、それが「普通」区間。少しスムースなところがあると、それは「ラッキー」区間。で、極端に荒いところは「しかたない、、」と。

歩道へエスケープ

30kmあたりのスライド区間やその先、「しかたない」区間。まともに走れん、、

と思っていたら、ふと見ると、歩道がやたらスムースなアスファルト

ラッキー、とそちらを走ることに。ただし、歩道なので、小石が多い。ある程度は避けるが、実は裸足にとって、この小石が「まきびし」となり、それはそれでそこそこ痛い。ただ、まあこちらの方が、まだまし。

下手くそな裸足ラン

この辺で、左足の踵あたりの足裏に違和感。見るとマメが潰れている。

裸足なので基本フォアフット着地のはず。しかし少し前から疲労もあり集中力がきれてきて、接地はフォアフットではあるのだけど、その後、踵にガツンと体重が乗る様な少し衝撃がかかる走りになっていた。

かかとにマメができるとは、なんと情けない。

まあ皮は剥けてなさそうなので、そのまま。踵に衝撃を与えないように、注意しながら走る。

この辺のペースは、路面が荒いと、走っているのにキロ10分前後になってきた。頑張っても9分30秒。歩く人と同じペース。走っている人にじゃんじゃん抜かれる。

ただ、路面スムースなラッキー区間になると、この足裏でもキロ7分半ぐらいまでは上げられる。体力的には全然元気。周囲のランナーを抜き返す。

いよいよ川沿い区間

35kmをすぎて左折。路面が不安だった川沿いへ。

いきなり極悪路面!!やっぱり。

まともに歩けもしない。完全に苦行。

ここまで来たけど、さすがにこれはもう無理か、、、

ワラーチに切り替えようか、、と思い始めたが、先に少しスムースな路面見えた。あそこまで、、

ほっとしてまた頑張るが、すぐにまた極悪へ。

しかたない、これは逃げの一手。

横の芝生やぐちょぐちょのトレイル歩道を進むことに。ただしこれはこれで、小枝や小石が痛い。

少し路面が良くなると(良いと言っても悪いが)道に戻って、極悪になるとまた芝生を繰り返す。

37kmを過ぎてくる。ここまで来ると、心はカウントダウンを始める。もうこれは裸足でゴールまで行くしかない、と心を決める。荒くても歩きに近い感じにいはなってしまうが、とにかく走り続ける。

エイドの高校生などからの、はだしーーとの若い元気な声援に、なんとかカラ元気で応えながら、、。

最後の苦行

あと2kmを過ぎて、川沿い区間終了!

やった、、あとは国道!下り坂区間へ!

とホッとしよう、、と思ったら、、、

え?

なんと道が最悪。ここに来て、本当に最悪の路面。針山みたい。なぜ?国道でしょ?

痛くて足を路面に着くこと自体が苦痛。激痛!ここまで来て、なぜ??

さすがにここまできてワラーチは履けない。なんとかソットソット足踏みに近い走りで、、、で苦しみながら坂を下って、、あと1km。

競技場への公園の区間へ左折。路面はソフトなタータン。ようやくホッと。その先のコンクリートもスベスベ路面。もう足裏は心配しなくても大丈夫!

一気にペースアップ!

さが桜マラソンを裸足ランニング

裸足完走も確実になってきて、顔もようやく笑顔!ゴール前のたくさんの応援に、これまでの無理矢理の笑顔ではなく、自然な本当の笑顔へ。

競技場へ入り、ゴール!!!

やった!!!

5時間51分。

最初目指した5時間には全然なタイムだけど、途中6時間は切れないようなペースだったので、なんとか頑張り、満足の納得タイム。

 

ゴール後、

ホッと、競技場の芝生に座り込み足裏見る。と、、あら?全然大丈夫。

フォアフットの着地部分、荒いロードであれだけ痛かったのに、、。ヒトの足裏って、やっぱりすごいなあ、、。

ただ、左の踵だけ、やっぱりマメが潰れてる。これはまだまだ修行が必要だ。

 

ワラーチ履いたら、足裏は痛みもなく、歩いても全然大丈夫。足の筋肉疲労はほぼないし(裸足では足の筋力も使えない走りなので)、ペースもゆっくりだったので、体の疲労感もあまりない。

と言うことで、競技場を出て嫁さんと合流して、佐賀のま新しいアリーナの出店をしばらくウロウロ。ビールや、有明海ののりなどを買いながら。

 

と、まあ、結構辛かったけど、なんとか裸足フルマラソン、コンプリート!

ちなみに、さが桜の路面は、あまり裸足ランするには向いてなさそう。ハードルは高めだったのかも。

でも、他のところを走ったことがないので、比較はできない。もしかすると、どこでもこれぐらいは普通なのかなあ。

 

雨の中、開催して頂いた大会関係の皆様、あと、雨の中を精一杯応援していただいた、ボランティア、そして沿道の皆さん、本当に有り難うございました。

そして、こんなバカな挑戦を見守って、雨の中応援してくれた嫁さんに、感謝。

 

 

ワラーチで奄美ヨーリヨーリラン。旅ラン満喫記、その1

今年も走ってきました、奄美ヨーリヨーリラン。

2月4日。ワラーチの部100kmに出走。

奄美ヨーリヨーリラン、100kmワラーチの部

さらに奄美大島を満喫するために、今年は有給とって、たっぷり金曜から月曜まで(日曜のゴール後には便がないので、帰りは必然的に月曜になるのだが)

 

去年の訪問で、奄美大島の魅力に取り憑かれ、、、

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と言うことで、食事も、島めぐりも、ランも、昨年以上に満喫!

ちょっと遅くなりましたが、ご報告です。

amami-run.jp

 

まずは、主題のラン100km

 

前日受付へ

受付はスタート地点の馬車山、と言うところ。前日と当日がある。

土曜日の島めぐり観光のあとに、なんとか間に合って前日受付。昨年もお話しした受付の方が、気づいてくれて、welcome、と。今年もよろしくお願いします!

前夜祭に出たかったのだが、、他に予定を入れていて、参加できず。

宿舎に戻って、9時過ぎに就寝。

 

いよいよ当日、スタート地点へ

朝3時45分起床。

買っていた、ポークと卵のおにぎりと、ちょうど節分だったので恵方巻き。

ぼちぼち準備してスタート地点の馬車山へ。

マンサンダルのマンさんともご挨拶。以前、大濠公園での裸足、チャレンジ200でお会いしたこと、覚えてくれていた。

 

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昨年お会いしたカメラマン、健太郎さんともご挨拶!

全体のブリーフィングは、今年も声が今ひとつ聞こえない、、。まあ早朝なのでマイクを使いにくいので仕方ないかな。自分は事前にアップされていたコースの動画(これがすごく有難かった)を見ていたし、奄美も3度目で車でコースあたりを何度も走っているので気にならないが、初参加の人は心配かもしれないなあ。

奄美ヨーリヨーリラン。ばしゃ山スタート地点

今年のコース変更は、

スタート地点が「馬車山」に変更。聞くところによると、昨年スタートのまーぐん広場はそれほど大きくないので出走者が多くなってきて、対応できなくなったらしい。確かに、これだけ多いと、、、

それにともない、後半、龍郷町のチェックポイント「とおしめ公園」から先の半島が、昨年とは逆回りの時計回りに変更。昨年は龍郷町から反時計方向にまずは海岸線を15kmほど走って、それから山登り区間へ。しかしスタート地点が変更となって、昨年通りのコースだと山中で日没となる人が増えそうということで、時計回りに。龍郷町を過ぎたらまずは山登りで、明るいうちに降れるように、と言うことらしい。なるほど。

 

と言うことで、新コースどうなるか、、

ワラーチ部門

なぜか、1人、はだし、、、。もちろんマンさん。

いよいよスタート

6時から1分毎に順次スタート。

自分は最後の6時9分にスタート。暗い中ヘッドライト点けてボチボチ走り始める。

まずは南側の国道58号線を東へ。

空港すぎから右折してサイクリングロードへ。

昨年もこの辺で一緒になったルナサンダルのランナー、Oさんとおしゃべりしながら。今回、Oさんと抜きつ抜かれつ、一番お話ししたなあ。

ここで朝日が登る。海岸線で、最高にきれい!!奄美大島を走っているぞ、感が一気に高まる。

奄美ヨーリヨーリランで朝日ラン

 

最初のチェックポイント、あやまる岬。14km地点。

国道を右折し、少し登って、あやまる岬へ。

公衆トイレに入ると、なんと前方に海が一望!爽快!!

これはお勧め!是非、トイレに入ってほしい。

 

この先、新コース。山を登ってわざわざダムの方へ。なんで?と思っていたら、ダム湖の周りが満開の桜!素晴らしい!。

奄美ヨーリヨーリラン、笠利のダム湖へ

最高!。なるほど、それでここを回らせるんだ、、と納得。

 

国道にもどり笠利崎灯台へ。ここはスライド区間で楽しい!みなさん「ナイスラン!」と声を掛け合いながら。Youtuber、まめたさんともスライド。


www.youtube.com

 

笠利崎灯台のチェックポイント。26km地点。

かめさんの像があるところ。

嫁さんの応援を受けて、再スタート。まだまだ元気。

奄美ヨーリヨーリラン笠利崎灯台



スライド区間を戻って右折。桜を見ながら登って降りて、島の北側へ出て西へ向かう。

この辺で、どしゃぶり!まあ予報はあったので、準備していた雨具を着て。まあ短時間で上がってくれて良かった。

赤木名まーぐん広場チェックポイント。40km地点

いくつか集落を抜けて赤木名の町へ。チェックポイントは昨年のスタート地点、まーぐん広場。昨年は、ここに戻ってきたのが30km地点だったので、10km多く走っているが、昨年より元気は残っているなあ、なんて思いながら、しっかり腹ごしらえして一休み。

ワラーチランナー、Oさんと。

再出発して、このころから一気に晴れ!

ビーチを右手に見ながら半島を回って、、、、

打田原ビーチ!!!

ここが最高!!真っ青な海が広がって絶景!まさに奄美大島

ちょうど晴れていてタイミングもバッチリ、最高!

ここは昨年から嫁さんのお気に入り。

奄美ヨーリヨーリラン、打田原ビーチの絶景

自分を待っていた、と言うより、この絶景を見ながらのんびり本を読んだり刺繍したり、2-3時間のんびり、奄美の時間を満喫していた。

 

綺麗な海を右手に見ながら進んで、喜瀬港へ。そこから左折して、島を南に乗り越え、スタートの馬車山へ。

 

馬車山のチェックポイント。52km地点。

ほぼ中間地点。(50km部門はここでゴール)

ここではLaFonteのジェラードが。味は自分な好きなものを選べる。これが美味しく最高!

 

半分過ぎて、そろそろ疲れも出てきたが、なんとかこれで元気を取り戻して、出発。

国道58号線を、今度は西方向へ。

左手に綺麗な海岸線を見ながら、道なりに右へ向かうと、すぐに先ほどのジェラード屋さんのLaFonte。

ここでLaFonteの店の中を見たら、カウンターの女性の人がこちらに気がついて、なんとなんと、思いっきり手を振ってくれている!、こちらも振り返して。こんなのがありがたい。最高に元気をもらえた!

lafonte-amami.com

すぐに三叉路の交差点で、左折して龍郷町方向へ。

登って、、、トンネルを抜けて下って。龍郷町へ入っていく。

 

とおしめ公園のチェックポイント。59km地点。

龍郷町のりゅうがく館があるところ。

昨年同様、まだ汁(イカスミ汁)、が旨い!

さあ、ここから昨年と逆の時計方向へ進んで、山登り区間へ。

 

本茶峠へ向かって、ひたすら登る!

緋寒桜は満開で、すごく綺麗!!!

が、もちろん走れない、、。ときどき少し走りを入れながらも、歩きが主体。まだ走れるランナーさん達がどんどん抜いて行く。

頂上付近で、嫁さんの応援、、ありがたい、、、。いっしょに花見をしながらボチボチ歩いて、本茶峠へ。



本茶峠エイド。66km地点

ほぼ登り切ったところで、本茶峠エイド、なんとか到着。

ここは、チェックポイントではなくエイドのみ。水分補給して、右折して、さあ、尾根道区間へ。

ここでワラーチを10mmの厚い方へ、チェンジ。

昨年、7mmのワラーチでこの区間を走ったら、路面が荒くて地獄の苦しみだった。そこで今年は10mm底のをザックに準備。おかげで今年は、なんとか普通に走れた。たった3mmの差だが、10mmソールの威力は絶大。

逆に考えると、たったこの3mmでも、足裏感覚が全然減ってしまう、と言うことでもあるが。

この尾根区間、ザ奄美、の原生林の雰囲気があって、なかなか趣がある。

が、、長い、長い、、走る気力が続かなくなってくる。まあ、そんな時はのんびりテクテクを入れながら。

なんとか緋寒桜が綺麗な三叉路に。

 

奄美ヨーリヨーリラン、山道

ここを左折。

ここから、一気に下り。長―い下り区間。足にきているので、全然まともに走れない。やっぱり下はまだまだ下手だなあ。

途中の道路に「アマミノクロウサギに注意」会いたい、、

奄美ヨーリヨーリラン、アマミノクロウサギに注意



龍郷の里チェックポイントに到着。78km地点。

苦しみながらなんとか下り終わって、すぐに龍郷の里。

かなり疲労が溜まっている。食事をいただきながら、10分ほどしっかり休憩。

あと21km、ハーフかあ、などと思いながら、、。

そして、ここからが次のチェックポイントまで、辛―く、長―い15km。

相当歩きが入りながら、途中1時間たったところで、一旦、座り込んで数分間休憩。

半島をなんとか回って、西郷さんや愛加那さんの街の辺りへ。

再度嫁さんの応援を受けながらも、、

ついに限界。ロキソニンのお世話になることに。

まあ、おかげで15分ほどで走れるようになり、、

この辺で日没となり、ヘッドライトを再度装着。

 

とおしめ公園チェックポイント。復路93km地点。

まだ汁など、最後の栄養補給。ロキソニンがしっかり効いて、キツさも無くなったので、さあ残り6kmほど元気にスタート。

トンネルへ向けての登りは、対向車のライトが眩しすぎて路面が見えない。転倒しないよう気をつけながら進み、トンネル抜けて、その後は降り。路面も少し見やすくなり、やがて日の暮れた海岸線へ、、元気にトコトコ走る。

 

馬車山、、ゴール。

13時間28分。13時間ぐらいを目指していたので少し遅れたが、でもまあ悪くはないか。

奄美大島大自然を嫌と言うほど満喫できました。

 

ここで、前後していたルナサンダルランナーのOさんが建物から出てきて、頭にソテツの葉の冠をかぶっている。ワラーチ部門、男性1位で表彰!すばらしい。

(ちなみにワラーチの女性1位は、11時間台。参りました。)

え?でも、と言うことは、、、

なんと、ワラーチ部門、男性で2位だった!。(3位はマンさん。)

と言うことで、自分も表彰していただいて、ソテツの冠頂けた!

奄美ヨーリヨーリラン、ワラーチの部男性2位。ソテツの冠

 

夕ご飯は、ゴール地点にcamp&music KOYAさんの出店があったので、嫁さんと2人で、フォーとカレーと。これが最高に美味しかった!!!

さらにビールは、大好きなハートランド!有り難い!!

 

amami-time.com

と言うことで、充実のランを楽しめました!

 

運営の方々、人数は少ないみたいだが、しっかり充実のエイド。ありがとうございました!昨年より、すっごく充実していて、すばらしかったです!疲れた身体に、本当に優しかったです。

本当に本当にありがとうございました。走れて、本当に良かったです!

 

以上、ランの報告でしたが、あとは、観光、食事、、など島情報を続編で綴りたいと思います。

 

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ベトナムで旅ラン。改めて感じる旅ランのメリット。

少し前、11月のことになるが、出張でベトナムへ。

もちろん旅ランかかせない。

その国の様子を限られた旅の時間で少しでもたくさん見てみたいと思ったら、なんと言っても旅ラン。

 

空路ハノイ

ベトナム、大体の場所はもちろん知ってはいたが、詳しい地理は理解していなかった。今回地図を確認してみると、なんと南北に長い国なんだ、、と知った。日本といい勝負だ。

ハノイまでは福岡から直行便で4時間ほど。さほど疲れず、行きやすい国だった。

今回の目的地は、ハノイから北へ車で1時間ほどにある、「タイグエン」と言う街。ちょっとした地方都市。

 

旅ランのメリットその1、街の人

2泊の旅で2日とも朝7時集合、と言うハードスケジュール。残念ながら朝ランはどちらも30分程度。

それでも、ちょうど日の出直後の街中を走ると、街の人々の様子が見えて興味深い。

朝から道端に出店がズラリ。朝食の準備をしている。お客さんもぼちぼち集まり始めている。

ベトナムで朝ラン

ベトナム社会主義国だからか、街は見るからに安全そう。早朝でも夜でも女性が普通に街中を歩いている。朝ランも特に心配なくできた。

道路は、日中は車が多くて走ると危なそうだが、早朝はまだ車も少なくて安心して走れる。地元のランナーもチラホラ。やっぱりどこの国でも、朝ラン、ランナー居るなあ。

ちなみに、ベトナムは思いの外、寒かった。朝夕はダウンジャケットを着ている人もかなり居た。

Tシャツしか持って行っていなかったので、朝の走り始めは寒くて寒くて。

 

旅ランのメリットその2。街の地図

走るときには必然的に地図を確認する。ホテルで近所の地図を貰ったり、スマホで確認したり。

そうすると、街の主要な建物などの場所も結構分かるようになる。

なので仕事のとき車などで移動しても、あ、ここが、、とすぐに分かる。

以前まだ旅ランをし始める前は、移動中、どこを通っているのやら。観光していても街全体のどこなのかがなかなか理解しにくかった。

 

旅ランのメリットその3。地元の食べもの

ベトナム料理。もう最高!

限られた日数でもできるだけ色んな食べ物を試してみたい。

ランニングを始める前は年齢とともに食事の量が一気に減ってきていたが、走り始めてからは、若い頃のようにジャンジャン食べられる。特に、超ウルトラをするようになって、食べないと体重が維持できないので、さらにしっかり食べるように。

その上に朝ランしているので、いつでもお腹もペコペコ。

一緒の同僚は、もうご馳走様、と言うところでも、地元の人に勧められるがままに、次から次へと食べられる。本当に有難い身体の変化。

 

ちなみに食事の時には、酒をたっぷり飲まされる。ベトナムの方、みんな強い、、。

ベトナムの習慣:一緒に食事をする皆さん、小さなショットグラスを持ってきて挨拶に回ってくる。で、自分のグラスにも強ーいお酒を注がれて、一緒にイッキ!。で「握手」をして、1人の挨拶が終わり。これを次から次に繰り返す。もうたまらない、、、。

 

 

ベトナムの旅、満喫。

と言う具合に、ベトナム出張。旅ランのおかげで満喫!

そうそう、旅ランのメリットその4には、「時差の補正」もあるが、ベトナムでは2時間の時差なので、まああまり関係なかった。

 

おまけ、、、

なぜか帰りの空路は、一旦、はるか南の都市、ホーチミンまで南下して乗り換えて帰国。

福岡から札幌に行くのに、一度、石垣島ぐらいまで南下して乗り換えるようなもの。ちょっと疲れた、、、。

福岡マラソン初当選。初の地元ラン。

福岡マラソン、11月12日、走ってきた。

自分が育った故郷のマラソン。ずっと走りたかったが落選し続けていた。そして今年、初めて当選!

橘湾岸で239km(DNF)から1週間しか経っていない。ちょっと無謀だが、せっかく当選したので、なんとか走りたい。

足裏にできた大きなマメも完治とは行かずとも少し落ち着いて、ようやく走れる状況にはなってきたので、ファンラン程度で走ればいいか、と参加することにした。

ワラーチは、足裏はまだ絆創膏だらけなのでまだ無理。今年の指宿マラソンで使った、安物ゼロシューズで走ることにした。


いざ、スタートへ

スタートは福岡のど真ん中。天神。地下街があるので、直前まで暖を取ることができる。地下街では高校の同級生とばったり出会ったり。さすが故郷。

天神のど真ん中にならんで、スタート。

ここに、罠が。

スタートに並んだブロックがサブ3.5なので、ファンランのつもりだが、周囲に流されてどうしても速くなる。ゆっくり、と思ってもキロ5分15秒。どうしよう、、。これでも周囲からはどんどん抜かれる。

後ろのブロックからスタートした知り合いも、どんどん抜いて行く。

まだお尻やハムストリングは少し痛むが、まあ無理しないように気をつけながら走れば良いかな、、と。あわよくば、サブ4ぐらいはできると良いな、、ぐらい考えながら。

 

やっぱり無理

20km手前ぐらいで、お尻からハムストリングの筋肉の痛みが徐々に強くなってきた。まあウルトラの気分で、とキロ6分半ぐらいに落としてみたが、全然ダメ。一気に痛みが増強!

ハーフを過ぎてしばらくすると、走ると筋肉がガチガチに固まって、激痛!

走れない。痛くて痛くて、全然無理。もう走るどころではない。

歩いては、少し良くなると、軽ーくジョギングしてみるが、すぐに激痛!で、また歩く。の繰り返し。

名物の糸島半島の海岸線。風光明媚なところだが、トボトボと歩く。

計算すると、5時間にも間に合いそうにない。

あと5kmほどに成って、少し走る時間を増やしてみよう、と走り始めると、少し痛みは良いみたい。スピードを上げてみた。キロ6分半ぐらいなら大丈夫。

走り続けていると、なんだかだんだん調子良くなってきた。キロ6分切っても、逆に痛みが全然無くなってきている。

あと3kmぐらいからは、元気いっぱい。途中歩いていたから疲労感も少ない。!じゃんじゃん走って、ゴボウ抜き状態で気分もいい。

ゴール!4時間40分ほど

 

人間の身体って、スゴイなあ

やっぱり239kmから1週間でフルマラソンはちょっと無理があった。

が、それでも最後、妙な超回復を体験。

走った後も、全然元気。足の筋肉痛もなし。ゴール地点の出店会場をウロウロしながら、楽しめた。

ちなみに、翌日の足の筋肉痛も、あまりなし。普通に歩ける。普段のフルの後よりもむしろ軽い感じ(まあ途中、走ってないので、それはそうかもしれないが)

まあ、ある意味、身体の限界を超えてみて、そして新たな耐久性を実感できたランとなりました。

それにしても、、やっぱり無理しすぎた、、。

 

2023年秋、橘湾岸スーパーマラニックW部門276km。金龍ランナーの称号へワラーチ挑戦記。その3、後半戦。

還暦となって最初の大会。

金龍ランナーを狙ってW部門276kmへ挑戦。

 

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中継点の小浜で睡眠時間とれず、不安のリスタートとなった。もう成るようにしか成らない、と割り切って行くしかない。

 

まずは、二晩目の睡魔との戦い

小浜の公民館、全体の中継点に、21時少し前に到着。

ボラで会場の手伝いをしている嫁さんに声をかけて、そのまま後半戦へ出発。



後半戦の敵は、睡魔!

最初から単独走ということもあって、すぐに強烈な睡魔が襲ってきた。

眠い眠い。フラフラしている。歩道が狭く、すぐ横を車が速いスピードのまま抜いていくので、危ない。

早々に諦めて、次のバス停で、ベンチにゴロリ。

5分ぐらい眠って目覚めると少し元気に。で、回復、と思って走り始めるが、またすぐに強烈な眠気が、、。で、また次のバス停でゴロリ。もう少ししっかり休んで走る。が、またすぐに睡魔が。

などしていたら、なんと22時間になって、1時間経ったのに2kmしか進んでなかった。

 

さすがにやばい、、と、次のバス停で缶コーヒー自販機で買って飲んで、また横になって、とにかく眠る。

 

目を覚ますと、ちょうど後ろからランナーさんが来た。以前、少しだけ話をしたことがあった方だったので、おしゃべりしながら歩くことに。

その方の早歩きが早いので、教わりながら真似をさせてもらう。そしたらガーミンで見ると、1時間6kmを超えるようなペースでじゃんじゃん進んでいる。これは良い!

そして、コーヒーの効果か、おしゃべりも良かったのか、目もすっかり覚めてきた。

その後、1人になったが早歩きで登りもジャンジャン進む。少し希望が出てきた。

 

後半戦完走の目安

ランナーさん達と話をしていると、島原城のエイド、230km地点を朝8時までにスタートするのが完走の目安らしい。雲仙への登りはとても走れないので、歩いて登ることになるが、8時にスタートすれば歩いても間に合う、と。

これを目安に計算しながら、進むことになる。1時間に6km進むペースで行ければ十分間に合いそう。

 

 

津波見エイド。187km。23時57分。

3時間で14km。いや後半2時間で12km。まずまず取り戻してきたか。

ただ、ここで、少し足裏のつま先付近が痛いのに気付いた。でもまあ、これだけ走ったのでそんなもんかな、と。

 

が、、、

この後さらにしばらく早歩きしながら気付いた。やっぱり足裏の指の付け根、いわゆる母趾球から小趾球に掛けてが痛い。どんどん腫れてくる感じ。

そして、気付いた。新しい歩き方、足裏のつま先への衝撃が強かった!!!

踵で着地したあとに、つま先付近をパチン、とつく時の衝撃なのか、後ろの足のつま先で一瞬踏ん張って蹴るような動きが入っているからか。こんな疲労の中で、初めての歩き方、いきなり取り入れるんじゃなかった、、。失敗。

工夫しながら、足裏を弧を描くように踵から爪先に順次着地して、後ろ足の踏ん張りを蹴らないようにすると少し良さそう。

ただ、痛みが強くて歩くのも苦痛になってきたので、191km地点のコンビニで止まって、少し時間を取って対策することにした。

この時点で1時ちょうど。あと7時間で39km。あまり余裕は無いが、早めに対応を、と。

足先にまたクッションが少しある絆創膏を巻いてその上からテーピングをぐるぐる巻きに。そして、ロキソニンを服用。

 

口之津エイド。194km。1時53分。

ミネストローネとトマトゼリー。胃の調子は平気。

 

幻覚とともに走る、、

ところで、二晩目になって、奇妙な幻覚のような感じがやたら激しくなってきた。街灯で少し明るいところやバス停の椅子などに何か物があると、すべて「人」に見えてしまう。「人影」どころではなく、完全にリアルな人。が、すぐ近くに行くと、全然ヒトではない。ちょっとした物、カゴだったり、何かの出っぱりだったり。

だんだん分かってきて、あ、これも「人」に見えるが多分また違うんだろうな、、と思って近づくと、やっぱり違った、、と。ただ、かなり近づくまでは、どうしても人に見えてしまう。いくらなんでもこれだけハッキリ見えるのだから、今度こそは本当の人、ランナーさんがバス停の椅子に座って休憩しているはず、と思っても、やっぱり違う。

でも逆に、また幻覚だろうな、と思って近づくと、今度は本当にランナーさんが休んでいたり。もう、この辺は、あきらめの境地。

 

この先、200km地点を3時16分に通過。

200kmを38時間16分か、、などと考えながら。

 

ただ、後で考えたら、この辺で気付かないといけなかった。このソフトな接地に修正した歩きではペースが上がっていないことを。走りと早歩きで1時間6kmは行けていると信じ、着々と進んでいると思っていたが、実はスピードが出ていなかった。

 

この先から原城跡に向かって国道を右折して街並みへ。このあたりは12時にスタートして103kmを走るP部門の人が、どんどん抜いていく。なので、それに引っ張ってもらいながら、走る。結構ついて行ける。少しペースも上がって、元気も出てきた。

やや不気味な原城跡の奥に入って、パンチを開ける。この辺、周りにP部門の人がちょうど沢山いて助かった。1人だと怖くて行くのに躊躇しそうな場所だった。

原城観光駐車場エイド。204km。4時10分。

原城を過ぎて、エイドに到着。

ここでようやく気付いた。あれ、島原城まであと26kmを4時間弱?1時間6kmのペースでは間に合わないぞ。いつの間にこんなにロスしたのだろう、、。と。

やばい、できるだけ走ろう、とスタート。

 

が、、ここで、またまた睡魔が、、。走れない。コーヒー飲んでみたが、もう効かない。もう半端なく眠い眠い。走ろうにも走れない。走りどころか、歩きもフラフラ。休んでいる暇はないとは思いながらも、一度バス停のベンチで横になった。が、起きてみたら、全然だめ。眠気が取れない。

 

やがて、日が明けてきて、ようやく眠気が治まってきた。で、なんとか走り続ける、、。が、平坦な道を、ほぼ走り通しているつもりでも、ようやく1時間に6kmペース。

 

堂崎エイド、215km地点。6時25分着。

生姜豚汁が身体に染み入る!!!

ただ、、島原城まで、あと15kmを1時間半?これはもう無理、、、。完走の希みが遠のいている現実を突きつけられた感じ。ただ、島原城に8時には間に合わなくても、できるだけ早く着いて、雲仙の登りをできるだけ走ってみよう、、と。とにかく進む、、。

 

ここで東の海、天草の山の上から朝日が。雲の間から真っ赤な陽の光の柱が真っ直ぐに天に向かって伸びている。(写真では、分かりにくいが、、)


あまりにも綺麗で、ちょうど一緒になったランナーさんが、きっとこれは何か良いことがあるね、、と。そう信じて進むしかない。

ここからはなんとかできるだけ走り続けながら島原の街へ。

 

道の駅ふかえエイド。224km地点。8時12分着。

やっぱりペースが上がっていない。1時間に6km進めない。これが限界か。

ここは嫁さんがボラをしていて、完走が難しいことを伝えた。ただ、身体自体はまだまだ元気。歩きの時間が増えてきたが、ある程度、走り続けることもできる。行くしかない、、。

 

島原城エイド。230km。9時30分着。

ここの関門は10時。通過は可能。ただ、次の関門は眉山の上。高さ490mを登る。とても間に合いそうにない、、

が、昨年春の橘湾岸ウルトラのとき、もう次の関門に絶対間に合わないと分かった時にそこで棄権したら、後になって、なぜ実際に関門にかかるところまで行かなかったのか、と後悔した経験があった。

なので、今回はとにかく行けるところまで。9時40分には再スタート。

次の平成新山展望園地エイドのチェックポイントまで8kmとちょっと。ここを1時間40分以内を目指して。

 

武家屋敷跡を抜けて、広い道路に出たら、目の前に急な登りが、真っ直ぐな広い直線道路なのに先が見えないほど延々と続く。とても走れるような坂じゃない。

相当進んで、ようやく左折して、、眉山ロードへ。しかし、やっぱり延々と急坂。とてもとても走れるどころではない。

と言うことで、途中でやっぱり到底無理、、となった。あとは気持ちが続かない。途中座って休憩したりしながらトボトボと急坂を延々と登る。

 

平成新山展望園地エイド。239km。11時50分着。

関門時間をすでに30分過ぎている。

と言うことで、ここで終了。

 

エイドやボラの方達は、順次、先のエイドの開設に向かわないといけないので、自分がついた時にはすでに撤収済み。収容の担当1人を残して、ちょうど荷物を積んだバンが出発するところ。

 

が、ボラの方が、ビール飲みますか?の有難いお言葉!。

「ありがとうございます!!!!」

関門にかかった失意なんて吹っ飛んで、もう満面の笑顔に。

まあ美味しいこと美味しいこと。(ちょっと苦かったけど)

3日の13時に出発して、ほぼ47時間。ほぼまる二日。よくもまあ、ここまで動けるものだ。人間の身体って、ほんと凄いなあ。



もう1人、後ろを走ってきたランナーと回収車に乗って、少し先のエイドへ。

ちょうどそこは、嫁さんが先回りして待っていたところだったので、そこでコルドリーブスに乗り込んで、完全終了。

 

戦い終わって、、

雲仙の温泉街に上る道すがら、着々と進むランナーに、車の助手席から声援を送る。みんな凄いなあ、、、。

 

雲仙の日帰り温泉で、汗を流し、そこの駐車場でしばらく仮眠。

小浜に戻って、荷物をピックアップ。

すでにゴールの人も沢山いて、知り合いを見つけては労いながら。

 

夜飯は、「潮入」へ。

tanoshi-nagasaki.jp

春は建て替え中だったが、今回、新しい店舗になっていた。

一気に若々しい雰囲気のお店に変身。広い窓から良い雰囲気の海を見ながら、がっつりとちゃんぽんを頂く。

 

夜の車中泊、は前回と同じ、マラソンの聖地、石合公園。泥のように就寝。

 

6日月曜は朝6時起床。10時間近く寝たか。

昼からは仕事なので、早々に出発し帰宅。(午前中は休みを取っていた)。それにしても、昼から、意外と普通に働けるもんだ。このエネルギーどこから出てくるのだろう。

 

まあ結果は残念でしたが、たくさんの経験、体験ができたランでした。

本当に、献身的なボランティアさんたち、、に感謝。嫁さんにもほんとほんと感謝。

健康な自分の体にも感謝、、。でした。

2023年秋、橘湾岸スーパーマラニックW部門276km。金龍ランナーの称号へワラーチ挑戦記。その2、中盤戦

還暦あとの初戦。金龍ランナーを狙ってW部門276kmへ挑戦。
序盤83kmで思いのほか疲労感が強い。不安を感じながら、睡眠での復活を期待しながら。

そして、超ウルトラ。この疲労感が出てからの走りが、まさに超ウルトラ。ここからが本格的なスタート、と言う感じ。さあ中盤戦へ。

 

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淡々と夜間走

諸町の三叉路に戻り、ここからが1日目の夜の難関、山上り区間へ。

上りをひたすら歩く。そして、歩くと睡魔との戦いになる。

ちょうど男性と女性のランナーといっしょになり3人でおしゃべりしながら。これがかなり助かった。延々と登る、、、。

下りへ。しかし、疲労からなのか眠気からなのか、判断できないような感じで、ペースが上がらない。先は長いので、まだ無理はしちゃいけない、など頭の中で、走れない理由を探しているようにも思える感じ。

 

川原老人の家エイド。98km。4時40分着。

この15kmを2時間45分。この急坂歩きの多い区間で1時間に5km以上進んでいるので、許容範囲か。

このエイド、水餃子が美味しい!そしてボラの方達の優しさが染み入るう。

眠気もあるので、また10分ほど横になって眠る。これでもかなり回復する感じ。

5時5分、スタート。

 

茂木への17km、アップダウンの繰り返しは、、やっぱりここは長い。精神的にも辛い。ペースは上がらない。

が、この途中で、日が明けてきた。少し元気も出てきた。

 

茂木の長崎ハウスぶらぶらエイド。115km。8時10分着。

茂木では、たっぷり食事がとれた。今回、胃が調子良いのが助かる。

預けていた荷物から、栄養ジェルなどを補給。10分ほどの短い休憩でスタート。

 

日も明けて元気回復。少しペースを戻して進む、、、が、ここで、、、

中盤戦最大の大失敗

ロスト。

一つ目の峠を越えて街に降るところで、旧道と新道、どちらを走っても良い区間。旧道を走るつもりが、新道に進んでいた。地図と違うので、20分ぐらいウロウロ。しかも、とんでもない激坂をまさによじ登る、と言う状態。さすがにこれはおかしい、と、結局、引き返して、間違いに気づく。

なんでこんなところ間違えたのだろう。タイムロスと共に、相当な体力のロス、そして精神的なロスをしてしまった。

 

日見公園エイド。130km地点。10時55分着。

15kmを2時間45分。そこそこ走れていただけに、タイムロスが痛い。

ここでもしっかり食事。そしてベンチで10分ほど横に。これでも、かなり元気回復。

11時30分出発

 

中継地点、小浜を目指して

次の目標。と言うか、小浜に辿り着かなければ、後半103kmへ進めない。まずは、ここをしっかりクリアを。そしてできれば、小浜で少し眠る時間が欲しい、、。

 

そこそこ走りながら日見の街を抜け、右折して住宅街、漁港を抜けて、いよいよ「とんの山」への激坂登り(こんな激坂ばっかり)。地図を見ながらもコースが分かりにくい。若干迷いながらも信じて進むと、なんとかエイドに到着。

 

飯盛とんの山エイド。138km。13時5分。

前回のE部門の時、元気のもとになった「おはぎ!」。旨い!

そしてまた、ゴロリ、と5分ほど、わずかな仮眠。の後、スタート。

計算すると、ある程度しっかり進めば次の千々石海水浴場のチェックポイント、なんとか間に合う。ただ、小浜では20時のリスタートまでに休憩、睡眠時間が取れない、、どうしようう、などと考え始めた。

山を降りて、ここでなぜかまたロスト。まあ5分程度のロスだったが、地図が読めなくなってきているみたい。

街の人、親娘に道を教えてもらい、復帰。娘さんの女子中学生からは、「がんばってください」、、の応援があり、元気を頂きながら。

 

じゃがいも畑は、春のE部門の時は制限時間に向けてひたすら走ったが、今回は登りは無理せず歩き、平坦を走る、、で。体力も温存しながら。

 

飯盛経塚エイド。146km。14時30分着。

坂を降った向こうにエイドが見えたら、ボラの人が、手を振って!!と言っている。から元気を出して、手を振りながら辛い急坂を下って、エイド到着。ボラの人たちが本当に陽気で、元気をいただける。

 

国道の裏道の街並みをなんとか走りを多めに入れながら進み、国道に2回出ながら、110mほどの上り、降って、唐比温泉センターエイド、、、のところが、「春」のE部門のエイドだが、秋は無い。このまま通過して、海岸線へ。

千々石海岸を制限時間に向けてひたすら進む。

夕日が綺麗!

 

千々石エイド、チェックポイント。162km。17時30分着。

関門が18時なので、30分余裕があった。取り敢えずここをクリアできたので、後半戦、小浜温泉から先の区間に進める。ひとまず安堵。

嫁さんが、ここで待っていてくれていた。パスタなどを食べて少し小休止。

ここまでH部門のランナーさんたちは、時々抜いていく、ぐらいだったのだが、ここで、関門時間に間に合うようにと、続々とH部門のランナーさん達が到着して来る。みなさんすごい。まだまだ全然元気そう。

 

ここで日が沈んで、、ヘッドライトを装着。二晩目のランに突入。

 

中継点の小浜173kmまでは11kmほど。

小浜では、早く着いたランナーも、ここで小休止となる。後半103kmの島原から雲仙に向けては、20時に一斉にリスタートすることになっているので、それまでは、食事したり少し睡眠をとるなど休憩する。

ただし、自分のW部門の男子は、1.3km手前の別の公民館が休憩所なので、7時50分の一斉スタート、と少しズレるのだが。

なので、あと10kmほどなので、それまでには着けるかな、が、それでは休憩せずにリスタートになってしまう。1時間は休んで8時50分にスタートにしようか、などと考えながら走る。

 

まず激坂よじ登って(こんなんばっかり、、)、走ろうと思ったら、体調がおかしい。歩き主体に。少しすると落ち着いてきたが、慎重に。

あと5kmぐらいのところで、Hくんが追いついてきて、、。がんばって!と声をかけてくれて、元気に抜いて行った。(後で聞いたら、なんとH部門320km、優勝していた)

が、その後もペースも上がらず、ちょうど休憩所から7時50分にリスタートとするランナー達に声をかけてすれ違いながら、、、

 

小浜のW部門、休憩所に、7時55分、到着。

ここのボラの方々。知り合いのランナーさん達で、ご挨拶しながら。少し食事を。そして、さあ少し横になって30分ほど眠ろうか、、としていたら、、

ここで、「今回のたぶん最悪のアクシデント」、発生

なんとその休憩所。何かの手違いでダブルブッキング状態だったことが判明。20時半から地元の卓球教室で使用するので、開けてください、と。

 

短時間でも眠れれば、と横になったが、周りが準備で騒がしくなり、結局全く眠れず。

仕方なく一睡もできないまま20時35分リスタートとなった。

 

さあ、終盤戦へ。

二晩目。もう成るようにしか成らない。気を強く持ちながら。